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第10号 腹痛について

おほしさまの先生からの子育て応援“談”!

第10号 2006年2月

 

■腹痛をおこす病気

 

今年は例年になく寒さが厳しく、豪雪地域においてはたいへんな生活を強いられているようです。寒さが厳しければ厳しいほど、春が待ち遠しいものですよね。お互いに体には気をつけて、冬を乗り切りたいですね。今月は「腹痛をおこす病気」についてお話をさせていただきます。

 

★腹痛の症状がでる病気ってたくさんあるんです

 

腹痛のお子さんが受診されると、非常に緊張します。理由は鼻水やせきの症状とは違い、腹痛をおこす病気はいくつも考えられ、時には重篤な病気もあったりするからです。腹痛をおこす病気をいくつか挙げてみますと、代表格が先月にお話した「胃腸炎」で、他には、「便秘」、「虫垂炎(盲腸)」、「腸重積」、「不登校」、「過敏性腸症候群」などがあります。今述べた以外にも頻度の少ない病気をいれると、たくさんあります。

 

★痛みのみかた

 

こどもから「おなかが痛いよう〜」と言われると、とても心配になりますよね。痛みは検査などで強さがわかるものではなく、どのくらい痛いのかわかりません。痛みの強さについては、泣くような痛みなら強いと思ってください。こういったときは受診した方がいいと思います。「痛いよう〜」といいながら、遊んだり、食欲もあるようなら大概は大丈夫です。

 

★腸重積って知っていますか?

 

これは、腸の中に腸がもぐりこんでしまう病気です。原因ははっきりしませんが、多くが2歳以下のお子さんです。治療法はバリウムや高圧の空気などを肛門から入れるともぐりこんでいた腸が解除されよくなるのですが、放っておくと手術が必要となることもあり、早め早めの対応が求められます。症状は、嘔吐、血便、腹痛になります。血便というのは、便に血が混ざる程度ではなく、便全体が真っ赤な(イチゴゼリー状)便がでたときはこの病気を疑ってください。

 

Q.便秘のときは?

 

A.腹痛以外の症状がなく元気なときは、便秘であることも多いです。便秘でおこる腹痛については病院で浣腸をして強制的に便をだすと、うそみたいに腹痛が改善したりします。腹痛があるときは、病院に行く前にトイレで少し便をだすようにするか、それでもだめなら、市販されている浣腸液を使用するのもよいでしょう。中には便秘による腹痛がよくおこる人もいますが、そういった人はまず食事の偏りがないかをみてください。繊維の多いものをとっていただきバランスのよい食事をとることが基本です。それでもだめな場合は病院で「ラキソベロン液」という下剤(液状で飲みやすい)を使用し、数週間から数ヶ月使用すると便秘がよくなってきます。経過のながい方はかかりつけの小児科の先生に相談してください。

 

★大きいお子さんの腹痛

 

小中学生の腹痛で強く痛む場合は虫垂炎(盲腸)を考えなければなりません。最終的な治療は外科的に虫垂をとること(手術)になります。

たまにあるのが、学校や保育園に行きたくないときにおこる腹痛です。ずる休みをしたいという気持ちを全て否定しませんが、頻度が多くなるようでしたら、根本原因をさぐる努力も必要ですね。こういったときの腹痛は朝のみでそれ以降は痛みもなく、食欲もあります。そうそう、我が家でもありましたがお兄ちゃん達の学校が休みのときに下の子は保育園に行かなければならず、この手を使っていました。このときはわかっていましたので休ませてあげました。(笑)

 

4 月になると、新しい生活を迎える人も多いでしょう。園や学校に行く前に、もう一度母子手帳の予防接種欄を確認していただきたいです。集団生活がはじまると、色々な病気にかかります。未接種のものがありましたら、早めに予防接種をしてください。今年4月から予防接種の制度が大きく変わり、2歳以上の方で麻疹、風疹のワクチンをしていなければ、3月までに接種をしないと有料になりますので気をつけてください。水痘、おたふくの予防接種は有料になりますが、おすすめします。かかると本人もつらいし、1週間はお休みをしなくてはなりません。

来月は「なんとなく気になるおねしょ」についてお話します。