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第11号 気になるおねしょについて

おほしさまの先生からの子育て応援“談”!

第11号 2006年3月

 

■気になるおねしょについて

 

春よ来い。早く来い。待ちに待った春がもうすぐですね。来月から生活が大きく変わるご家庭もあるのではないでしょうか。うちでは4番目が保育園デビューし、3番目が小学校に入ります。皆さんと同様に楽しみ半分、不安も半分というのが本音です。

今月はなかなか周囲に相談しづらい「おねしょ」についてお話をします。

 

★「おねしょ」のメカニズム

 

「おねしょ」とは、夜につくられるおしっこの量がおしっこをためる膀胱の量より多くなりあふれることです。普通、夜のおしっこは「抗利尿ホルモン」が分泌されるため少ないのです。しかし、乳幼児期は抗利尿ホルモンの分泌が確立されていないために夜の尿が多く「おねしょ」がみられ、学童期になると、成長とともに抗利尿ホルモンの分泌がしっかりと確立されてくるために、夜のおしっこの量が少なくなり、「おねしょ」は改善してきます。

 

★心配な「おねしょ」とは?

 

「おねしょ」をいつまでもしているとついつい心配になってくるものですが、年齢から言うと5歳までは「おねしょ」をしていても問題ありません。6歳になっても毎晩寝てすぐと明け方の2度おしっこがでている場合はかかりつけの先生に相談するとよいと思います。 小学生低学年であれば、たまにでる「おねしょ」は特に問題ありません。明け方にときどきあり、年々よくなっているような場合はあともう少しではないかと思います。ただ、10歳以降になっても2日に1回は「おねしょ」をする場合はかかりつけの先生に相談してください。

 

★お泊り保育の対応

 

年長さんでお泊り保育があり、「おねしょ」を心配され相談されるときがあります。こういったときは、保育園・幼稚園の先生と事前に相談して夜中に起こしてもらったり、夜中だけみんながわからないところでおむつにはきかえたりといった対応をとるようにお話しています。小学生にも同じような対応をしてよいと思います。

 

★治療法は?

 

まず、年齢により対応が違います。当然、5歳以下は対象ではありません。6歳以降の場合は、生活指導として「起こさず!あせらず!おこらずに!」がとても大事となります。抗利尿ホルモンの分泌はぐっすりと寝ている方がよくでることがわかっており、夜中に起こしてトイレに行かせることは抗利尿ホルモンの分泌を悪くするため、起こしてトイレに行かせないでください。お母さんのしつけが悪いから「おねしょ」が治らないことはまったくありませんし、本人もわざと「おねしょ」をしているわけでもないので、あせりは禁物です。

 

「祖父母の家に行ったり、ひどく怒られたりすると、おねしょになる人もいるので、精神的な面での影響があります。」

 

さらに、夜の水分と塩分を少なめにすることで、おしっこのがまん訓練(夕方、おしっこをがまんすることで膀胱を大きくする)をしたりするようにしています。また、「おねしょ」を毎日する方に後始末の対策として、丸洗いできる布団、おむつの使用、防水加工のシーツ、「おねしょ」がもれないようなズボンやパンツもありますので参考にしていただけるといいと思います。

小学生以上のお子さんの治療は生活指導に加えて薬物療法があります。「おねしょ」のタイプによりいくつかの薬があります。ちょうど2年前、小5のお子さんが「おねしょ」が毎日あるため心配されて受診したことがありました。生活指導をしたところ、すぐによくなりました。その子は大柄で寝る前に水分を非常に多くとっていたようで、それを少なくしたらよくなりました。いろいろなことで「おねしょ」が続いていることがあります。家族だけで悩んでいる方も多いと思いますが、ぜひかかりつけ医に相談してみてください。またもう少し詳しく知りたい方は、「新おねしょなんかこわくない」(小学館、帆足英一http://www.hoashi-clinic.net)をどうぞご覧ください。

 

来月は「小児科医からみた子育てお役立ち情報」についてお話します。お楽しみに