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おほしさまの先生からの子育て応援“談”!
第15号 2006年7月
■こどもの皮膚の病気について
あと少しで梅雨が終わりますね。梅雨が終わるとせきがでやすいお子さんにとっては過ごしやすい季節に入ります。よかったですね。私たち小児科医は夏真っ盛りになると病気が減りリラックスできる時期になります。
「夏に多いあせも(汗疹)」
Q1.どんな病気? A1 汗の腺がつまってしまい、汗がたまり皮膚が赤くなります。
夏になると気温・湿度ともに高くなり、汗やよごれ・食べかすなどが皮膚につき、おむつかぶれと同様に時間が長くなればなるほど赤くなります。
Q2.予防は? A2 皮膚をきれいに保つことが大切です。
「水遊びする」「シャワーを浴びる」などを行い、皮膚をきれいにしておくことをおすすめします。特に0,1歳の皮膚は非常にデリケートでちょっとしたことで赤くなります。よごれたら1日2回でも3回でも水遊びをしましょう。
また、アトピー性皮膚炎のお子さんは夏にあせも対策が大切になります。栃木県のある小学校の例ではアトピー性皮膚炎のお子さんに体育をした後シャワーを浴びてみたら皮膚の様子がよくなったという話があります。最も皮膚によいのは湯船につかり、ぬるま湯に15〜20分ぐらい入ると皮膚の潤いをさらに保つことができますので、ぜひお試しください。
Q3.なかなか治らないときには? A3 かび(真菌)が原因のことがあります。
きれいにしていてもなかなか赤みがとれないときは真菌(かび)が原因であることもあります。かび用の軟膏が必要なときもありますので治りづらいときには受診してください。
「幼児に多いとびひ(伝染性膿痂疹)」
Q1.どんな病気? A1.皮膚に細菌が感染して赤くなり水疱ができて、それを掻いて破けることによって全身に広がります。
原因は黄色ブドウ球菌のことが多く、赤いぶつぶつだったのが、だんだんとじゅくじゅくしてきて浸出液がでてきて、手を伝わってからだのあちこちにひろがってきます。赤く発疹のみなら、とびひではありませんが、浸出液がでてきて広がり始めたら、とびひが疑われます。治療を早めの受診をお勧めします。
Q2.治療は? A2 抗生剤の軟膏や飲み薬を使用します。
細菌なので治療の基本は抗生剤を使用します。軽い場合は軟膏のみでよくなることがありますが、大概、飲み薬が必要です。患部は菌だらけなので石鹸を使用し洗い流すことも必要です。広がると治るまで時間がかかり、中には2〜3週間かかることもあります。
「かゆいかゆいじんましん」
Q1.どんな病気? A1 蚊にさされたような盛り上がった発疹(膨疹)でかゆみが強くでます。
他の皮膚の病気と違って、短時間で消えたり、別の場所に現れたりするのが特徴的です。原因は様々で食べ物・薬があげられますが、体調が悪いときや疲れているときにでる場合もあり、はっきりとわからない場合も多くあります。0,1歳児は食べ物の原因がほとんどですが、大きいお子さんの場合は原因がはっきりしないことが多いです。症状が数ヶ月続く場合もあります。
Q2.治療は? A2 原因除去が基本です。
症状が治まらないときは薬を使います。 原因がわかれば「除去する」これが基本ですが、症状がでているようなら抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬というのみ薬で症状を抑えます。軟膏やクリームを使用するときもありますが、のみ薬が効果的です。
余談ですが、多くの方から「小児科医になった理由」を聞かれることがあります。その答えは「こどもが好きだから」です。医学部卒業前にどこの科に行くかを決めるのですが、外科、整形外科、小児科の3つで迷いました。性格が優柔不断で、食事に行くとオーダーがなかなか決められないのですが、最後は「こども」が好きだという理由から小児科にしました。小児科になって13年経ちましたが、心の底から小児科にしてよかったと思っています。こどもは社会の宝です。そのこどもの健康に少しでも役立つことができてうれしい限りです。
来月は「治療が必要なの?みずいぼを知ろう!」についてお話します。