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おほしさまの先生からの子育て応援“談”!
第16号 2006年8月
■治療が必要なの?「みずいぼ」を知ろう!
夏休みに入り、いつにも増して子ども達の声が響いていますね。事故のない夏休みとなるように、地域の皆さんで子ども達を見守っていただきたいです。
「みずいぼ(伝染性軟属腫)」
Q1.どんな病気?原因は? A1 伝染性軟属腫ウイルスが原因で、半球状のボツボツがでます。
主にこどもにのみ見られる病気で、伝染性軟属腫ウイルスが原因です。「伝染性軟属腫」とも言われます。半球ないしドーム状の丘疹が見られ、大きさは1〜5mm程度です。よく見られる部位は脇の周囲が多く、自分の手でかいてつぶれた液を他の部分にひろげてしまいます。経過はゆっくりとしたもので、平均 6〜7ヶ月でよくなり、95%近くが1年以内で自然によくなります。1〜2日間で急激ひろがることはないので、ひろがった場合は他の病気を考えるべきです。症状はかゆみが伴うことぐらいです。体の中にウイルスが入り込んで熱がでたり合併症を伴うことはありません。
Q2.どうやってうつるの? A2 接触感染なので皮膚と皮膚の接触でうつります。
よくプールでうつると言われますが、基本的にウイルスが水を泳いで他人の皮膚にうつることはなく、皮膚と皮膚の接触でうつります。「みずいぼ」がつぶれてタオルを介してうつることがありますので共用することはよくないと思います。ただ、伝染力は決して強くありません。
Q3.プールには入れますか? A3 水いぼであってもプールに入れます。
昔、スイミングスクールで「みずいぼ」が多発したことがありましたが、ビート板を介しての感染でした。しかし最近はビート板の品質や衛生管理がよくなったこともあり、問題になっていません。肌と肌と触れ合うことでうつりますので、プールだけがうつる場ではないはずです。「水いぼ」を治療しないとプールに入ってはいけないという園がありますが、すでに平成11年に学校保健法が一部改正され、「通常登園停止の措置は必要なく、原則としてプールを禁止する必要はない」となっています。先生方・ご両親の偏見や誤解で、子どもが楽しみにしているプールに入れないのはかわいそうだと思います。
Q4. 治療法は? A4 放置していても自然に治ります。
治療法は大きく分けて3つあります。一つ目は、何もしないことです。この場合、一般的に数ヶ月かかりますが、ほとんどが治ります。
二つ目は、ピンセットでつまんでつぶす方法で、治療の主流です。これはかなり痛みが伴います。小さすぎるとうまくとれませんし、多すぎたりすると非常に負担がかかります。最近は麻酔のテープを貼ることで痛みが軽減する方法がでてきました。
三つ目は硝酸銀を塗る方法です。これは速効性がなく、受診回数が多くなりますが、痛みはほとんどありません。
医療機関でも治療法がまちまちなのが現状です。私は「自然に治るので、ほっときなさい。」と言っています。小児科医は「治療しない派」、皮膚科は「とる派」が多いようです。ただ、アトピー性皮膚炎の重いお子さんは「水いぼ」を掻き壊しアトピーがひどくなることがあるので積極的にとることもあります。
今回、みなさんに何か説得力のある資料がないか探しました。最近のものはないようで、古いものですが20年前に福井県鯖江市医師会で報告したものを紹介します。
| 変化しない | 増加した | 減少 | |
| 「水いぼ」をとるよう指導した園 | 42.8% | 22.4% | 26.5% |
| 「水いぼ」をとらず放置した園 | 50% | 25% | 25% |
この結果からわかるように、治療しても放置しても同じ結果になりました。いかでしょうか。私は過度に神経質になりすぎる先生方やお母さんが「とるべき」と誤解されているのではないかと思います。病院に受診することで他の病気をもらうことや、医療費のことなどを考えても、治療を強制することに疑問を感じます。
最近、「おたふく」「みずぼうそう」が流行っています。たまにお父さん、お母さんがかかっています。大人がかかると子どもと比較して症状が重くなります。家族の中でかかったかどうかはっきりしない場合は、血液検査で抗体(=免疫)があるかどうかでわかりますので、かかりつけ医に相談をしてください。
来月は「子どもをたばこの煙から守ろう!」についてお話します。