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第17号 子どもをたばこの煙から守ろう!

おほしさまの先生からの子育て応援“談”!

第17号 2006年9月

 

■子どもをたばこの煙から守ろう!

 

皆さん夏休みはいろいろな思い出ができましたか?我が家では市川大門の花火大会を見に行ってきました。2万発の花火はすばらしかったです。

さて今月は「たばこ」について勉強しましょう。最近、禁煙運動が徐々に広がっている気がしませんか。喫煙場所が狭まっていることは、周囲の方の健康を考えると大歓迎です。

 

「たばこ」

Q1.喫煙する人の割合は?

A1 男性は43.3%で先進国に比べて高い。女性は12.0%で年々割合が高くなっています。(2004年データ)

 

男性は先進国に比べて高く、アメリカの男性は25%です。女性は、年々割合が高くなっており、特に若い人の割合が多くなっていることが問題になっています。

 

Q2.どんな害がありますか?

A2.吸う人自身も煙を吸わされている人も両者の体全身に害が及びます。

 

たばこは健康によいと思っている人は誰もいないでしょう。タバコの煙の中には200種類以上の有害な化学物質が含まれており、タール・ニコチン・一酸化炭素が3大有害物質と言われています。タールはがんを、ニコチンはタバコの依存性を、一酸化炭素は低酸素血症や動脈硬化などを引き起こします。「たばこの害=肺がん」だけではなく、食道がん・心筋梗塞・肺気腫で約2倍、肺がんで約5倍、喉頭がんで約30倍かかりやすくなると言われています。喫煙者は非喫煙者に比べ、健康でいられる寿命も12年短くなります。

どちらがいいかは言わなくてもわかりますよね。

 

Q3.「受動喫煙」の害は?

A3. 呼吸器系の病気になりやすいだけでなく、お子さんの身長の伸びが悪くなったり、知能の発達が劣ることもあります。

 

タバコの先端から立ち上がる煙を副流煙、喫煙者の吐き出す煙を吸い込むことを受動喫煙と言います。

副流煙・受動喫煙によりこどもが受ける被害は、第一に乳幼児突然死症候群です。これはわが国で年間数百人がなくなっていますが、親の喫煙をなくせば、6割が防げるとも言われております。

その他に喘息や気管支炎などの呼吸器の病気や中耳炎にもなりやすい・入院の頻度が高くなる・身長の伸びが悪くなる・知能の発達が遅れる・虫歯になりやすい・成人後の発ガン率が高くなるというように体によくないことばかりです。

〜たばこを吸うお父さんお母さんへ〜

受動喫煙はお子さんの体と知能を傷つけますので、こどものそばで絶対に吸わないようにお願いします。ちなみに、換気扇の下、ベランダで吸っているので大丈夫と思っている人はいませんか。ある研究では、受動喫煙者の尿から換気扇の下では3.2倍、ベランダでは2倍のニコチンが認められています。家族のためにも禁煙を考えてみませんか?

 

Q4. わたしたち大人がこれからすべきことは?

A4. こどもにタバコを吸わせない環境をつくろう!

喫煙している大人が「子どもは吸ってはいけない」と言っても、こどもは納得しませんよね。まずは喫煙している大人が禁煙することが第一歩です。

そして学校や医療機関には建物内だけでなく、敷地内も含めて禁煙にしていただきたいと思います。山梨県でもそこまで徹底している施設は少ないのが現状です。うちのクリニックでは患者さん・ご家族の理解を得ながら敷地内も禁煙にしております。欧米では学校や公共施設が禁煙でこどもの喫煙率が低下しております。

またタバコの自動販売機の設置も、こどもが購入しやすい環境となるため必要性について考えるべきでしょう。

家庭においては、家に来客した人に灰皿を出さない、レストランや交通機関では禁煙席にするといった姿勢を子どもに示すことが大切ではないでしょうか。

また、お父さんお母さんにはお子さんに、吸ってもいいことはないこと、吸い始めるとやめられなくなること、吸わないで欲しいことを愛情こめて伝えていただきたいです。

 

〜おまけ〜

双子の顔の合成写真(http://news.bbc.co.uk/1/hi/health/1566191.stm

左の方が喫煙者、右の方が非喫煙者。たばこでしわも増えます。

 

来月も引き続きたばこのお話をします。「たばこを吸っている多くの人はやめたがっている。賢くやめる方法」についてです。