ホーム > 院長コラム > 第18号 多くの人はやめたがっている。賢くタバコをやめる方法
おほしさまの先生からの子育て応援“談”!
第18号 2006年10月
■多くの人はやめたがっている。賢くタバコをやめる方法
先月の話では、受動喫煙の害についてお話しましたね。夫や妻、わが愛するこどもたちの将来を考えれば、ぜひともこの機会に禁煙し、周囲の人たちにも広めていただきたいと思います。今まで、やめようと思った人もいるはずですが、なぜなかなかやめられないのでしょうか。まず、この話からしていきたいと思います。
Q1. なぜ、たばこをやめられないのですか?
A1. ニコチン依存症という病気になっており、簡単にはやめられないようになっています。
たばこをやめられないのは意思が弱いわけでもなく、気力が足りないわけでもないのです。タバコの中の「ニコチン」という成分が原因になっており、ニコチンが切れてくると「イライラ感」などの禁断症状がでてきて、吸わないといられなくなります。喫煙は、ニコチンの依存症という病気です。喫煙している人の8割はやめたがっているそうですが、その禁断症状がつらくてやめられないケースが多いのです。
Q2. 具体的な禁煙方法は?
A2. 最近は、無理なくやめるように「ニコチン置換療法」というものもあります。
まず、大事なのはしっかりとした動機付けです。「妻のために、妻に言われて」「子どもがうまれるので」「たばこの値段が高くなり腹が立った」「職場が禁煙になった」などの身近な動機があった方が禁煙を続けやすいと思います。また、周囲に「禁煙宣言」をしてください。みんなが応援してくれるはずです。禁煙ができたら、自分も、周囲の人も、ほめてあげましょう。
また最近、無理なくタバコをやめられる薬が発売されました。「ニコチン置換療法」というもので、薬局で購入できるガムと医療機関で出してもらう貼り薬があります。こういったものを使用し、家族や周囲の人だけでなく医療機関の力も借りるとスムーズに禁煙できると言われています。
禁煙を始めて、再喫煙を防ぐ方法として、周囲の協力や応援も大事ですがそれだけでは充分ではありません。禁煙途中から、さまざまな疑問や不安がでてきます。それをサポートする「禁煙マラソン」というものがあります。「禁煙マラソン」は、インターネットのメールを利用した禁煙法で、大勢の仲間のアドバイスや励ましをしていただき禁煙を続けるものです。一度、禁煙マラソンのホームページ(http://kinen-marathon.jp/)にアクセスしてみてください。
Q3. たばこをやめるとどんないいことがあるのでしょうか。
A3. 生まれ変われますよ。たくさんのよいことばかりです。
1.食べ物がおいしい。目覚めがさわやか。せきやたんが止まる。
2.まわりの人(特に家族)が喜ぶ。
3.病気のリスクが下がる。長生きできる。
4.お金が貯まる。浮いた分のお金で趣味や家族旅行にいけるでしょう。1日2箱の喫煙者で1年間に約20万円が浮きます。いいことばかりです。
Q4. 止める気のない喫煙者(夫、妻、こども)にどうやってやめてもらうようにしたらいいのでしょうか?
A4. 共感しましょう!繰り返し言いましょう!待ちましょう!
止める気のない人は病識がなかったり、これまでの経験から禁煙をあきらめていたりと様々な理由が考えられて、即禁煙に結びつけるのは難しいと思います。頭ごなしにやめるように言ってもけんかになるだけでしょう。まずは、相手の話を聞いてみてください。言ってくれたことに対して否定せず、共感しましょう。喫煙者こそ被害者です。「もしかしたら、やめられるかも」という意識が芽生えるまで待ちましょう。「あなたの体が心配なので。」と繰り返し語り、芽がでるまで待ちましょう。と、恰好のいいことを言いましたが、簡単にはいきませんよね。成功例がありましたら私に教えてください。よろしくお願いいたします。
(おまけ)
よし、やるぞ、やめてやるぞと思ったあなたへ
自分だけで試みるのは失敗しやすいものです。禁煙外来を行っているところにご相談ください。わからないときは、市町村の保健センターや保健所へ問い合わせしてみてください。私自身は、タバコが喘息のお子さんによくないことから禁煙に興味を持ち、勉強し始めました。経験があまりありませんが、ご相談に応じていこうと思います。
来月は知る人ぞ知る「新・すり傷の対処法」です。お楽しみに!