おほしさまの先生からの子育て応援“談”!
第2号 2005年6月
■病気の予防に効果絶大「予防接種」について考えましょう
今月は予防接種についてお話します。皆さん予防接種には何種類あるかご存知ですか?たくさんありますよね。特に赤ちゃんとお母さんの生活リズムがやっと確立してくる3ヶ月を過ぎると、3種混合やBCGのお知らせなどがきて、子育てがよりいっそう忙しいものに感じるものです。しかし、それぞれの予防接種が重篤な症状を起こす病気を予防してくれますので、子どもさんのためにもくれぐれも忘れずに接種してください。また健診もお子さんの細かい発達などをチェックしたり、会場であったお母さん方と仲良くなる機会もありますので、ぜひ受けてください。
次に、予防接種をいい加減に考えている方は自分の身に災い(?)がふりかかるというお話をします。実は小児科医である私が経験しました。非常に恥ずかしい話なので書こうかやめようか迷ったのですが、このような経験を少しでも少なくするために恥を忍んでお伝えすることとしました。それは今から早10年前の話で、私が小児科医になって2年目のやる気満々の頃(今でもそうですが・・)、な、なんとみずぼうそうにかかってしまいました。(若い小児科医にはよくある話なのです)はじめは、体に発疹がポツポツとでてきて、高熱がでてきたので、おかしいなあなんだろうと不思議に思い(この頃はまだみずぼうそうの診断もしっかりできていなかった自分でした)病院へ行き、皮膚科の先生に診断をしてもらいました。後でわかったことは、予防接種もしておらず、今までみずぼうそうにかかってもなかったのです。高熱が続き仕事も2週間ほど休まざるを得ず、非常にしんどかったのを今でも覚えています。
教訓:自分の予防接種歴をまず調べるべし
特に、みずぼうそう・おたふく(流行性耳下腺炎)・はしかにかかっていない人・それらの予防接種をしていない人・自分の両親に聞いてはっきりしない人は、近くの内科・小児科で予防接種をしてください。大人でかかったほうが重症化しますので、これを機会にご夫婦の予防接種歴を調べてみましょう。
★1歳になったら、すぐに「はしか」の予防接種をしよう!
「はしか」ってよく聞く病気ですが、国内で年間2〜3万人の方がかかり、毎年数十人のお子さんがなくなっている怖い病気です。(経済的には裕福になりましたが、医療の面では後れているところもあります)
日本は先進国から「はしか」輸出国と非難されていることを知っていますか?
日本における「はしか」の予防接種の接種率が80数%と低いのに対して、先進国では接種率が90%以上に達しており、はしかの患者さんがほとんどいないそうです。ちなみに接種率が95%以上になると、患者さんの発生がなくなると言われています。
「はしか」って撲滅できる病気なんですよ、驚きませんか?日本では最近、「はしかを撲滅しよう!」という動きが全国各地ででてきたのですが、まだまだ盛り上がりにかけていると思います。お子さんが「はしか」にかからないために、はしかの流行を防ぐためにも、1歳になったらすぐに「はしか予防接種」を受けてください。私たち小児科医からの願いです。
山梨県内のこどもたちが、「はしか」にかからないように1歳になったらはしかの予防接種をして、「山梨県からはしかを撲滅していく運動」(やまなしはしかゼロ作戦、勝手にネーミングしました)をひろげていきたいと思っています。私の第一目標である小児科専門医による夜間・日祝日診療に次ぐ目標として、取り組んでいきたいと思っています。
次回ももう少し他の予防接種のお話をしていきたいと思っております。お楽しみに。