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第20号 どんな時に救急受診をすべきか?

おほしさまの先生からの子育て応援“談”!

第20号 2006年12月

 

■どんな時に救急受診をすべきか?

 

12月はクリスマス、大掃除と締めくくりの月ですね。プレゼントを買いに出かけたり、年賀状も書いたりと忙しいですよね。今月は診察中よく質問される救急受診のタイミングです。ご参考になると幸いです。

 

Q1. 夜間、熱がでたが受診すべきですか?

A1. 元気そうで水分がとれているようなら翌日受診で構いません。但し3ヶ月未満のお子さんは受診してください。

 

熱がでたら心配するのは当然です。熱って、夜間でやすいので救急受診すべきか迷いますよね。まず、熱は何度以上と考えればいいでしょうか?そうですね、 38度以上を熱と考えてください。但し生後3ヶ月未満のお子さんの熱は、重い病気も隠れていますので受診をお勧めします。それ以上のお子さんの場合、すぐに受診する必要があるかどうかですが、元気があり水分がとれていて、受け答えもしっかりできているようなら、翌日の受診でも構わないと思います。熱があっても、なんとか寝ているようなら起こしてまで受診することはないと思います。夜間寒い中、長時間外に出すぐらいなら、夜はしっかりと家の布団で寝かせ、翌日朝一番でかかりつけに受診した方がいいですね。ただ、そんなこと言っても、判断に迷うときもあるかと思います。うちのクリニックでも電話の相談がありますが、一度電話するのもひとつではないでしょうか。

 

Q2. せきがひどく眠れず困るのですが受診すべきですか?

A2. 眠れないような場合は受診を勧めます。

 

せきがひどくなると、夜間眠れなくなることがあります。ぜんそくやぜんそくぎみのお子さんはせきが夜間多くなります。ゼイゼイ、ヒューヒューという音がして眠れず、咳込んで吐いてくる場合は夜間でも受診すべきです。喘息の発作が重篤な場合、病院受診が遅れることで亡くなるケースがまれにいます。呼吸の問題はより早い対応をしていただきたいです。ただ、せきを多くしていても眠れているようなら焦って受診を急がなくてもよいと思います。

 

Q3. 吐いてしまうときは?

A3. 吐いても元気ならば多少待てますが、顔が真っ青で吐くのが止まらない時は受診を。

 

吐く病気はいくつもありますが、今多い、胃腸炎(腸感冒)が疑われるようなら数時間吐くだけであれば、慌てて受診せず、しばらくおうちで様子をみていてもよいかと思います。胃腸炎であれば半日もしないで吐くのが落ち着いてくることが多いです。ただ、吐くのが止まらずに真っ青な顔でぐったりしているようなら受診も必要になります。たまに、24時間以上吐くのが止まらず、初めて受診する場合がありますが、もう少し早めの受診が望ましいです。なかなかパターンでお話できず心苦しいのですが、吐いていても元気なら少々待てますが、顔が真っ青で吐くのがとまらないときは早めの受診がよいです。

 

(私の一言) 甲府市幸町の小児夜間診療所に感謝と期待!

 

山梨県には3年前まで夜間日曜祭日に小児科医が1ヶ所で診療をするところはありませんでした。私が加納岩総合病院で働いていたときもそうでしたが、地区ごとで小児科以外の先生方と協力して対応していたため、救急の診療体制にバラつきがありました。全国的に小児科医が少ないこともあり、小児医療は集約化していかないとより良い医療を皆様に提供できないと以前から言われていました。2年半前になんとか小児科医が対応できないかという思いから私は開業し夜間日曜祭日、自分のできる範囲内で診療を始めました。その後、昨年3月から甲府市幸町で朝まで年中無休の小児科医による診療がスタートしました。これはとても喜ばしいことです。参加していただいている小児科医の先生方には感謝しております。現在、全国的にこういったスタイルの診療体制が各地に出来始めていますがまだまだ少なく、小児科医不足から診療を縮小している地区もあります。批判を恐れずに申しますと、現在の山梨県の小児救急体制は課題が残されていると感じています。理想は1次(軽症)から3次(重症)までが同じ場所で診療できるのが、患者様にとって、よりよい医療を受けることができ、小児科医にとっても負担が減り、両者にとってよりよいものと考えております。ぜひとも関係者の皆様にお願いしたいです。

 

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