おほしさまの先生からの子育て応援“談”!
第3号 2005年7月
■予防接種のおはなし(PART2)
☆最近話題の日本脳炎って?
まず、読者の方から質問がありました日本脳炎ワクチン接種中止のことについてお話します。問い合わせてくださった方々ありがとうございます。
5月30日付けの新聞でこのことが報道されましたが、私もこの日はじめて知りました。県内のお子さんが日本脳炎のワクチンを接種し、重い副反応があったことがきっかけになり、国で接種をとりやめるように通達がありました。これから日本脳炎のワクチンをどうしたらよいかと心配している方も多いことと思います。そろそろ受けようと考えているお子さんは、少しお待ちください。
どのくらい待つのかについてははっきりしませんが、今回の国の処置は今まで使っているワクチンで大きな問題はないが、さらによりよいワクチンを開発するまで少し待っていてくださいということです。新しいワクチン開発までには時間がかかりますので、数ヶ月〜1,2年は待つ必要があると思います。
私が心配していることは、このことで他の予防接種についても心配になり受けなくなったりする方が増えることです。正直言って、100%安全なワクチンはありません。しかし予防接種を受けなくなると日本脳炎など今まで流行が抑えられていた病気にかかる人が多くなります。予防接種をしないことで病気にかかる頻度よりも、予防接種による重い副反応の頻度の方が非常に低いので、やはり接種をお勧めしたいです。
★おなかの赤ちゃんと関係がある風疹って?
風疹ワクチンは1歳過ぎに接種するように言われています。妊娠初期の妊婦さんが風疹にかかると「先天性風疹症候群」という病気におなかの赤ちゃん(胎児)がかかり、目や耳や心臓に影響を及ぼします。これらのことから妊婦さんは妊娠初期に風疹の抗体を調べています。抗体がなかった方については、ぜひ出産後早めに風疹ワクチンの接種をしてください。
★ドラえもんも応援しているポリオ(小児まひ)の撲滅!
天然痘に続き、もう少しで世界中のポリオがいなくなるそうです。ポリオワクチンを日本で導入していなかった1950年代までは年間数千人の患者さんがいたのですが、このワクチンがはじまり、今ではまったく患者さんがいなくなりました。こんな話を聞くと本当にワクチンってすごいんだと感心します。
患者さんがいないならポリオのワクチンをしてわざわざ予防する意味があるのかと疑問をもたれるかと思いますが、最近、東ヨーロッパのある国で、日本と同じようにポリオの発症がなく、次第に関心も薄くなり接種率が低くなってきたときに、アフリカからポリオにかかった人がこの国にきて流行してしまったことがあったそうです。いつ海外からポリオの患者さんが来るかはわかりませんし、お子さんが将来世界で活躍したときにポリオの患者さんと接することもあるかもしれません。ポリオワクチンは必ず接種しておいたほうがいいと思います。
最後に、昭和50年から52年生まれのお母さんお父さん方へお願いがあります。この年代の方のポリオの抗体価が低く、国からもう一度ポリオワクチンを飲むように言われています。県内では、県立中央病院で対応可能です。有料(約3000円)で日時の指定があるので問い合わせてください。万が一のことですが、ぜひとも飲んでいただくことをお勧めします。周囲の方にも呼びかけていただきたいと思います。
昨今、予防接種の変更があり、皆さんに情報提供をもう少ししたいことがありますので、来月も予防接種についてお話します。