おほしさまの先生からの子育て応援“談”!
第5号 2005年9月
■診察時によく聞かれることについてお答えします。
外来の診療をしていて、お母さん、お父さんからいろいろな質問を受けます。その中でもよく受ける質問についてお話したいと思います。
Q.解熱剤(熱さまし)の使用について教えてください。
A.はじめてのお子さんで熱がでたときはたいへん心配されることと思います。小児科医の私でさえも、自分のこどもが高熱をだしたときは、ついついよくないことを考えてしまい、熱が下がるとホッとしたりしています。
ではなぜ発熱が起こるのでしょうか?熱を出すということは、体がウイルスやバイ菌(細菌)と戦う体制を整えるための準備をしているのです。熱を出すことにより、ウイルスやバイ菌の元気もなくなりますし、体の中では、免疫(ウイルス・バイ菌をやっつける力)が高まります。そうして病気に打ち勝っていくのです。
次に「解熱剤」とは、病気をなおす薬ではなく、熱を一時的に下げるだけの薬であるということを覚えておいていただきたいです。使用すると1〜2時間で熱は下がってきますが、その後4〜5時間で熱が再び上がってきます。熱が下がるときは汗をかいて機嫌がよくなりますが、熱が上がるときにはぶるぶる震える悪寒が起こり、不機嫌になります。
悪寒とけいれんの違いについて聞かれることも多いのですが、悪寒は意識があって、顔色は変化しません。けいれんは意識がなくなり、顔色が真っ青になります。お子さんの看病の時には覚えておくとよいと思います。
また「解熱剤」の使用方法についてですが、38.5℃以上の発熱で機嫌が悪いときや寝づらいときに使用するのがよいと思います。
発熱している間ずっと使用する人がいますが、これはよくない使い方だと思います。むやみに解熱剤で熱を下げるべきではないとも言われていますので、できれば必要最小限に使用されることをお勧めします。まったく使用しなくてもかまいません。解熱剤を使用したほうが病気は早く治るとか、病気が重症化しないとは言われていません。蛇足ですが、私のこどもは発熱時も解熱剤は使用していません。
Q.病気の時(予防接種の後)にはお風呂に入っていいですか?
A.最近は、病気の時にお風呂は絶対だめということは言われていません。ただ、38度以上の熱があるときは避けた方がいいです。また、熱があまり高くなくても、いつもより元気がないとか、お風呂に入る体力がないようならば避けた方がよいと思います。咳や鼻水だけのときは、症状がひどくなければ入ってもかまいません。咳や鼻水だけの時に入浴により症状が悪化することはありません。下痢がひどいときは、おしりが真っ赤になるのでかえってお風呂に入って清潔にした方がいいと思います。 またどの予防接種でも接種当日のお風呂は入ってかまいません。
★少しでも子育てしやすい社会にするために・・・選挙について一言
これを目にしている頃が、衆議院の総選挙の時期になっていると思います。
実は恥ずかしいことなのですが、私は学生のころはあまり政治に興味を持っていませんでした。しかし、今は非常に関心をもっています。政治は難しいからなどと言って興味がないという人もいるかも知れませんが、少しでも興味をもって自分自身で考え、立候補した人たちから一番悪くない人(理想は一番よい人ですが)を選んで必ず投票してください。一部の既得権益の方々にとって旨みがある社会になっている気がしませんか?
1票では何も変わらないなんて思わないでください。皆さんの1票で社会が変わります。これからの子どもたちのためにも、みなさんの声を反映させたよりよい社会にしましょう!
次回(10月号)は、ぜんそくについてお話します。