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第6号 ぜんそくについて

おほしさまの先生からの子育て応援“談”!
第6号 2005年10月

 

■今月はぜんそくについてお話します。

 

ちょうどこの号が発行されているころは、実りの秋が到来し山梨のおいしい果物が満載の頃ではないかと思います。運動会、遠足などの行事もあり、ご家族にとっては楽しく慌しい季節ではないでしょうか。一般的には季節的に過ごしやすいと思いますが、ぜんそくのお子さんにとってはやっかいな季節なので憂鬱になってしまう方も多いかと思います。

今月は私の専門でもあるぜんそくについてお話をしたいと思います。

 

Q.うちの子はぜんそくなんですか?

 

A.まず、ぜんそくってどんな病気でしょうか?夜、息苦しくなり咳がひどくなる病気と思われる方が多いかと思います。だいたいそのような病気ですが、正確に言うと、「発作性にゼイゼイやヒューヒュー(喘鳴)、息苦しい(呼吸困難)、胸が苦しい、咳がひどいなどの症状が繰り返しみられる病気」となります。これに該当するお子さんはぜんそくと診断されます。え、これだけで診断するんですか?と思われるかもしれませんが、そうなんです。これだけなんです。アレルギー検査(血液検査など)があるのですが、これが絶対的な検査ではなく、あくまでも参考程度になります。ぜんそくのお子さんが100人いますと、アレルギー検査で陰性の方が10人ほどいます。1割は陰性なのです。ぜんそくぎみとか、咳がでやすいとか、気管支が弱いと言われている方もいるかと思いますが、そういった方は、ぜんそくの一歩手前と考えてください。きれいに線がひけないのがぜんそくの診断の難しさ、曖昧さで、ぎりぎりのところになると、ぜんそく、ぜんそく気味などと先生によって、診断が違ってきます。客観的な診断ができず、曖昧さがでてきますが、どちらかが間違っているというものでもないと考えてください。

 

★ぜんそくのメカニズムを理解しよう!

 

現在、わかっていることは、気管支に慢性(持続的)の炎症がおこり、気管支が過敏な状態になって、その結果ささいな刺激で気管支が狭くなり、ぜんそくの症状がでます。気管支の炎症は一年中おこっていることがわかっています。このため、発作やせきがなくても炎症があるので治療を続けることが大事といわれています。ただ、どの程度必要かに関しては、お子さんの状態によって決めています。

 

Q.どんな治療法がありますか?

 

A.治療法はまず大きく分けて2つあります。環境整備・薬物療法があり、環境整備はアレルギーの原因となるもの、ほこり・ダニ・ペットなどが原因となるのであればそれを取り除く工夫を日々心がけていただくことです。それを踏まえた上で、最近進歩が目覚ましい薬物療法をします。

薬物療法は、飲み薬と吸入薬に大きく2つに分けられます。最近、薬の進歩が目覚ましく、小児の分野でも吸入ステロイド(フルタイド)というものが効果や安全性も高く使われるようになってきました。これまでなかなかせきの症状がおさまらなかったお子さんが、吸入ステロイドを使用してから症状が落ちつくようになっており、治療法が明らかに進歩している気がします。

治療の目標は発作をなくし、夜間咳で起きない・園や学校に行ける・運動会に参加できることです。発作が多い方は治療が弱いことも考えられるので、ぜひ主治医の先生と一度相談していただきたいと思います。お子さんにあったお薬を選べば、以前よりも格段に症状は落ち着いてきます。

ぜんそくとうまくつきあっていくコツは、お薬を上手に使用することです。早めにお薬を使って、症状がひどくならないうちに押さえ込むことが大切です。昔と違って、ぜんそくの治療が格段に進歩しており生活しやすくなっております。決してマイナス面のみを捉えずに、ぜんそくと上手に付き合って前向きに生活していっていただけたらと思います。主治医の先生もきっと力になってくれるはずです。

次回は、毎年必ず流行する病気「インフルエンザの対応」お話します。