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おほしさまの先生からの子育て応援“談”!
Vol.24 こどもの事故予防について考えよう
〜目を離しても事故が起こらない環境を整えましょう!(Part2)〜
今年は暖冬でしたね。インフルエンザの流行時期も例年と比較すると、遅かったように感じます。この号が皆さんのお手元に届くころにはすっかり葉桜になってしまっていると思われます。
さて、4月は新生活の始まりです。入園などで生活が変わったご家庭もあるかと思います。病気だけでなく、今月号を読んで事故予防にも心がけていただけると嬉しく思います。
Q1. こどもの死因のトップは?
こどもの死因のトップは「不慮の事故」です。「不慮の事故」の8割以上が、交通事故・溺水・窒息の3つで占められています。先月溺水の予防については「残り湯をためないように」と話をしました。交通事故の予防は車に乗せるときにチャイルドシートを装着することです。これにより死亡の割合が1/5に減少できます。定着し始めた歩車分離の交差点をご存知でしょうか?これは、交差点を横断する歩行者と車両が交わらないようにするものです。この交差点になった箇所では、事故が明らかに減っているようです。山梨においてはまだまだ歩車分離式の信号が少ないようですが、もっともっと多くしていただきたいものです。こういった政策を出す方に清き1票を入れたいですね。また自転車に乗せるときはヘルメットを着用しましょう。日本ではなかなか浸透していませんが、よく外国人の方はしていますよね。欧米の方がこういった考えも先行しているようですね。
窒息の予防では、「誤飲チェッカー」というこどもの誤飲防止のスケールがあります。誰でも購入(日本家族計画協会FAX03-3267-2658)できるもので、これを利用することで、こどもが飲み込んでしまうものを見分けることができます。飲み込めるものはこどもが届かないところに置きましょう。窒息に関して診療をしていて気になることがあります。熱がでたときにおでこなどに貼る「冷えピタ」です。使用される人も多いようですが、熱を下げる効果はありません。数年前、数ヶ月の乳児におでこに貼っていてそれが落ちたのか口をふさぎ、後遺症を残した事故がありました。小さなお子さんには積極的に使用しない方がいいと思います。
Q2. やけどの原因は?
A2. ポット、ファンヒーター、炊飯器の蒸気口などによるものが多いです。
やけどの原因は、ポットやストーブ・ファンヒーター・炊飯器の蒸気口・熱いものが入っている器などで起こっています。こどもが触らないように、上に置いたり、ガードを設置するなどの環境を整えていただきたいものです。花火では、火が出る方を持つことでやけどをした例もありました。やけどをした時の対応はまず流水で冷やすことが大事です。
本当に多くのことを気にしないといけませんが、これによりこどもの事故の大半減らすことができます。お母さん・お父さんだけでなく、子どもを取り巻く大人が皆で環境を整えましょう。
最後に
インフルエンザ治療薬(タミフル)について
タミフルを内服していたこどもが異常行動をおこして転落死したニュースはみなさんご存知でしょう。タミフルとの因果関係がはっきりと証明はされていませんが、証明をすることがなかなか難しいのが現状です。数年前にタミフルが発売されてからインフルエンザにかかったお子さんがタミフルを服用することで症状が軽くなっているのも事実ですが、薬は常に副作用を念頭におかなければなりません。薬のメリットとデメリットを天秤にかけながら使用するのが基本です。タミフルの特徴として、治るのを1日早める反面、インフルエンザB型では利きが弱いと言われています。一番気になる脳症を予防できるはっきりとしたデーターはありません。高齢者や基礎疾患のある方はタミフルを使用した方がよいですが、健康な人まで使用するのはどこまで必要でしょうか?日本のタミフル消費は全世界の7〜8割を使用しています。日本はタミフルを安易に飲みすぎてないのでしょうか。タミフルの使用について少し考えなければならない時期に来ていると思います。来月は「みなさんにわかっていただきたい小児科医不足の現状」です。