おほしさまの先生からの子育て応援“談”!
Vol.29 粉派?シロップ派?子どもの薬をよく知ろう!
今年の夏はいかがでしたか?私は、海へ行って子どもたちと一緒にシュノーケーリングを楽しんできました。開業してから長く休みをとれずにいたので、随分リフレッシュできました。しっかり休むと視野が広がり、人間の厚みが増すような気がします。休むといい発想がでてきます。これを診療に活かしていきたいと考えています。
ところで、皆さんご存知でしたか?今年10月から県内のタクシーがすべて禁煙になります。うれしいですね。この勢いで学校・役所の敷地内、レストランなど人が集まるところでの禁煙化が広がることを期待します。今月は診察していてよく質問される薬についてお話をします。
Q1. 粉とシロップはどちらが効きますか?
A1. どちらも同じように効きます。飲みやすい方を選んでください。
大人では体重の違いがあっても錠剤になりますが、子どもは大人と違って薬の量を体重で調節します。その調節が必要なために粉やシロップを使用します。一部の薬では子ども用の錠剤もありますが、6歳未満のお子さんではほとんど錠剤はないと考えて下さい。粉とシロップの違いは薬の成分を粉やシロップという形にしているだけなので、どちらも効果は同じです。粉とシロップを選ぶときは飲みやすい方を選ぶといいでしょう。ただ、どちらでも飲めるお子さんは粉をお勧めします。粉は保存ができ、シロップと違ってこぼす心配がありません。その上よく処方される抗生剤は粉しかなく、大きいお子さんではシロップの量が多くなりすぎるので飲みづらくなることもありますので、粉で慣れておくといいですね。
Q2. うまく飲ませる方法はありませんか?
A2. 100%上手に飲ませる方法はありません。
薬を上手に飲ませるのは本当に苦労しますよね。100%薬を飲ませる方法があれば教えていただきたいところです。3歳まではうまく飲めないお子さんが多いと思います。直接口に入れて飲めなければ、何かに溶くか、食べ物(例:ヨーグルトやプリン、アイスクリーム、練乳など)に忍ばせてあげるとよいでしょう。シロップはスプーンかスポイトで口の中に入れる方法もよいでしょう。飲ませる時間は食後に飲んだ方が胃にやさしいですが、飲めない場合は食前で構いませんし、食事がとれなければ時間になったら飲ませてください。
またお薬を飲み終わった後はうがいや歯磨きで虫歯にならないように心がけてください。
Q3. 診察した病院・クリニックで薬をもらえないのですか?
A3. 「医薬分業」により、病院・クリニックで薬の処方ができなくなっています。
上記のような質問が、甲斐市在住の3児のお母さんからありました。こどもを連れて行くのに診察と一緒に薬を出してもらえたら時間がかからず楽ですよね。私も本当にそう思います。現在、一部の病院・クリニックを除き多くのところが診察後処方箋をもらって院外薬局でお薬をもらう形をとっています。これを「医薬分業」と言っております。国からの指導があり、この医薬分業が進んでいます。「医薬分業」は薬の専門家である薬剤師が、いくつかの病院・クリニックから同じ薬の処方箋が出されていないか、飲み合わせの問題がないかなどをチェックすることができますので、安心できる制度です。みなさんにかかりつけ医がいるように、薬局も「かかりつけ薬局」を作っていただくといいですね。よく「門前薬局」と言って、病院・クリニックの隣に院外薬局がありますが、待ち時間が長いようでしたら、別の院外薬局をみつけてみるのはいかがでしょうか?「門前薬局」でないところに処方箋を持っていったら薬を出してもらうのに時間がかかったり、薬がないと言われた経験のある人もいるはずです。最初は時間がかかる場合もありますが、これから「かかりつけ薬局」にする旨を伝えると次回からスムーズに対応してもらえると思います。困ったことがありましたら、気軽に薬剤師さんに相談するといいですね。お答えになりましたか?
(最後に)
今回、読者から質問がありました。読者の方と一緒に作り上げる感じがあり、とても嬉しかったです。今後も遠慮なくご質問ください。私も日常よく質問されることや山梨県で起きたニュースを取り上げながら全国版にはできないローカルな話をしたいと思っています。
来月も「貼る?塗る?吸う?子どもの薬をよく知ろう!」の話をします。