ホーム > 院長コラム > Vol.30 貼る?塗る?子どもの薬をよく知ろう!

院長コラム

〒409-3867
山梨県中巨摩郡昭和町清水新居1048
TEL:055-235-0999
FAX:055-235-0299
予約専用:055-235-0199
(24時間自動受付)
E-mail:genkids@amber.plala.or.jp

Vol.30 貼る?塗る?子どもの薬をよく知ろう!

おほしさまの先生からの子育て応援“談”!
Vol.30 貼る?塗る?子どもの薬をよく知ろう!
8月末にクリニックを3日間休診にして熊本で行われた外来小児科学会に参加してきました。全国の小児科の先生と話をすることができ、大変刺激を受けました。最も興味深かった話の一つに「おたふくかぜ」の話がありました。おたふくかぜの合併症で髄膜炎はよく知られています。もう一つの合併症で難聴が挙げられます。その難聴の頻度が以前1.5〜2万人に1人と言われていましたが、近畿地方を中心とした病院・診療所で調査をしたところ、7,403人中7人で約1000人に1人という高い頻度ということがわかりました。この難聴は片側ですので、まったく聞こえないということにはなりませんが、治療法がなく、片側は生涯聞こえなくなります。ワクチンで予防できるのでみなさんに伝えていこうと思いました。今月も薬の話をします。

 

Q. 気管支拡張剤のテープの注意点は?
A. はがれたら新しいものを貼ってはだめ。長期間の継続使用は注意してください。
ここ数年前から発売された気管支拡張剤のテープ(ホクナリンテープなど)をご存知の人は多いはずです。貼るだけなので、薬が苦手なお子さんには重宝しており、使用が増えています。この気軽さが、薬という認識を薄くしている弊害もあります。あくまでも薬なので、保護者だけの判断での使用は控えてください。注意点としては、「はがれたら、再度新しいものを貼らないこと(過剰投与となるため)」「夜貼った後に翌日はがれてしまったら、そのまま貼っても効果がないため捨てること」が挙げられます。また、長期間連日使用している場合は、副作用(頻脈・動悸・不整脈など)があるため注意が必要です。気管支を拡張してせきがおさまるのであれば、ぜんそくの病態の可能性も否定できません。主治医と相談して、治療法を見直すことも必要でしょう。

 

Q2. 軟膏の種類ってどんなものがありますか?
A2. ステロイド軟膏・非ステロイド軟膏・保湿剤・抗生剤軟膏などがあります。
処方された軟膏がどんなタイプかご存知でしょうか。軟膏にはステロイド軟膏・非ステロイド軟膏・保湿剤・抗生剤軟膏などがあります。よく出されるのが消炎作用のあるステロイド軟膏があります。ステロイド軟膏は副作用が気になる薬ですが医師と相談しながら上手に使うことを勧めます。肌が白くなったり、皮膚が薄くなったり、毛深くなるなどの副作用があります。ステロイド剤は炎症効果の強さから5段階に分かれており、最初に効果が強いものを使用して、徐々に弱いものを使用して症状を抑えることが原則となっています。自己判断で勝手にやめたりすることで症状が悪化することがあるため、医師と相談しながら適切に使用するといいと思います。アトピー性皮膚炎の治療ではステロイド軟膏をよく使用しますが、保湿剤、抗ヒスタミン剤の内服、スキンケアも含めたトータルの治療が基本ですのでお忘れなく。

 

Q3. ジェネリック医薬品(後発医薬品)ってなんですか?
A3. 効き目も効果も新薬と同じで値段が安くなっているものです。
 最近、テレビや新聞などで「ジェネリック医薬品」という言葉をよく耳にするようになりましたね。薬には「新薬(先発医薬品)」と「ジェネリック医薬品」の2種類があり、医療費削減の観点から国が推奨しています。ジェネリック医薬品は、効き目も効果も新薬と同じで値段が安くなっており、薬代の負担が楽になります。ただ、ここ数年、普及し始めたばかりで、ジェネリック医薬品の情報が少ないこともあり、慎重にならざるをえないことも否めません。ただ、家計の負担も考えると上手にジェネリック医薬品を使用していくことをかかりつけ医や薬局の薬剤師さんに相談してはいかがでしょうか?

 

(最後に)
診察上、薬は大事なことですが、薬さえもらえればそれでいいわけではありません。薬の内容を理解していただきたいことはもちろんですが、それ以上に大事なことは病状説明です。お子さんが現在どんな状態なのか、どんなことがあったら受診した方がいいのか、病状説明をよく聞いておいてください。この確認で夜間の不安が解消でき時間外の受診が少なくなるのではないでしょうか。

 

来月は「抗生剤ってウイルスに効くの?」です。答えは次号で。