おほしさまの先生からの子育て応援“談”!
Vol.41 赤ちゃんの栄養〜母乳とミルク〜Part1
楽しかった夏休みも終わり、いつもの生活が戻ってきた頃かと思います。スポーツの秋ということで運動会があるお子さんも多いと思います。ケガなどには十分気をつけて思い出をつくって欲しいです。また読書の秋でもあるので、この機会にお子さんへの読み聞かせもしていただけると親子のスキンシップに効果的です。
2002年の厚生労働省の調査によると、妊婦さんの96%が母乳育児を希望しているが、出産後1か月して母乳育児をしているのが44%であり、半数以上の母親が母乳育児を継続できていません。この原因として、母乳育児に関してのしっかりとした情報がないことや技術不足などが挙げられています。こうした背景もあり、WHOとユニセフの共同声明で1989年に「母乳育児成功のための10カ条」が発表されました。この10カ条を理解していただき母乳育児の推進の基礎としていただきたいと思います。
母乳育児の歴史
人類は誕生してからずっと母乳育児をしてきました。20世紀に入りミルクが登場しましたが、これは商業主義の力によって広がり、母乳育児が著しく衰退してしまいました。ミルクが広がり、発展途上国では衛生状況がよくないため、乳幼児が下痢をおこし亡くなることが多く、改めて母乳育児が見直されるようになりました。
母乳育児成功のための10カ条
1. 母乳育児の方針を文書にし、すべての関係職員がいつでも確認できるようにする。
2. この方針を実施するうえで必要な知識と技術をすべての関係職員に指導する。
3. すべての妊婦に母乳育児の利点と授乳の方法を教える。
4. 母親が分娩後、30分以内に母乳を飲ませられるように援助する。
→厚生労働省調査(2006年)によると、出産後30分以内の授乳の有無による1か月時での母乳育児の割合は、授乳した場合が58%、授乳しない場合が25%でした。
5. 母親に授乳の指導を十分にし、もし、赤ちゃんから離れることがあっても母乳
の分泌を維持する方法を教える。
6. 医学的な必要がないのに母乳以外のもの、水分、糖水、人工乳を与えないようにする。
7. 母子同室にする。赤ちゃんと母親が一日中24時間、一緒にいられるようにする。
→厚生労働省調査(2006年)によると、出産後からの母子同室の有無による1か月時での母乳育児の割合は、母子同室の場合が62%、しない場合が38%でした。
8. 赤ちゃんが欲しがるときはいつでも、母親が母乳を飲ませられるようにする。
→赤ちゃんが欲しがるときに母乳をあげて大丈夫です。1日10数回になることもまったく問題ありません。
9. 母乳を飲んでいる赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりを与えない。
10. 母乳育児のための支援グループ作りを援助し、退院する母親にそれらのグループを紹介する。
この10カ条は産科などで掲示されているため、みたことがある人も多いと思います。ぜひ、以上を実践していただき、母乳育児が継続できるように心がけていきたいです。
今回は母乳育児推進のための理解ということでしたが、さまざまな理由によりミルクで子育てをしているお母さん方もいます。大事なのは、お子さんが健やかに育つ環境を両親・家族が整えることです。次回以降でミルクの話もさせていただきます。
(参考)
○「母乳育児支援スタンダード」(医学書院)
○http://www.jalc-net.jp/(NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会)
シリーズ〜私の子育て4〜
どの家庭でも頭を悩ますゲームをうちも数年前、一番上の子どもがどうしてもというので誕生日に買いました。時間を1日15分と決めました。初めはよかったのですが、ゲームに集中しているとその約束も守らない状態が続き、とうとう私が爆発して取り上げてしまいました。最近では一時期の熱も冷めて、兄弟や友人たちと外遊びをして楽しんでいることが多いです。ゲームをしすぎると「キレやすくなる」「集中力に欠ける」などと科学的に実証されています。脳がまだ成熟していない子どもにゲームのやりすぎはよくありません。ゲームをするようなら、1日15分程度に時間を決めるルール作りが必要です。今月のキーワードは「ゲームは時間を決めて、やらせない勇気を持って!」です。
来月は「赤ちゃんの栄養〜母乳とミルク〜Part2」です。