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院長コラム

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平成21年7月号(Vol.51)乳幼児健診 虎の巻Part2

 Vol.51 乳幼児健診 虎の巻Part2
待ちに待った夏!夏祭り、花火大会、帰省などの行事があり、わくわくしますね。みなさんのご家庭はどんな計画を立てていますか?うちは家族で富士山に登る予定です。外出が多くなる季節ですが、けがや水などの事故にはくれぐれもご注意ください。
新型インフルエンザは615日現在、全国で595名、県内で2名発生していますが、急激な増加はないようです。これから冬を迎えるオーストラリア、チリで患者数が増加していますので、まだまだ警戒が必要です。最近、世界各国での患者数増加に伴い、WHOでフェーズ6という大流行(パンデミック)を宣言しました。インフルエンザは冬に流行しますので今冬に新型インフルエンザがさらに広がることは避けられないと思いますし、弱毒性から強毒性に変わり重症化してくる可能性も否定できません。また、今年のインフルエンザワクチンは、新型用、季節性(従来型)の2種類が出るようですが、接種回数、接種時期などの詳細はまだわかっていません。また情報が入り次第ご報告します。今月は乳幼児健診でのポイントをお話します。
健診を受ける前にお願い
 母子手帳を開いた左側のページにある「保護者の記録」を事前に書いてください。この欄は発達に大切な項目が書いてあります。時々書いていない人も見られますが、とても大事です。下の余白には質問したいことや育児の感想などを書いておくといいですね。
1か月健診のポイント
生後1ヶ月のお子さんは首もすわっておらず、お子さんの対応もまだまだ慣れないことから、家族全体が落ちつかない時期です。ママ自身の体も完全に回復していません。パパ、おじいちゃん、おばあちゃんみんなの助け合いがとても大事ですね。健診では、体重の増加が一番重要です。WHOでは、生後6カ月までは、1日平均1830gの体重増加があればよいといわれています。体重の増加に問題がなければ、哺乳状況は問題ないと考えてください。母乳だけの場合、体重増加が気になってしまいますが、ごくごく飲んで、おしっこが168回でていたら母乳はしっかりと出ていますし、足りていると判断してください。次に身長、頭囲、胸囲を測定し、今までの測定値と比べて順調に伸びているかをチェックしていきます。次に診察です。まず、赤ちゃん全体の様子、黄疸やあざ・湿疹などの皮膚の様子、顔つき、泣き方をみます。次に上から、大泉門(おでこの上にある骨と骨のすき間)の大きさ、ペンライトを使った目の動き、首を触り斜頸というしこりが触れないか、心臓の雑音がないか、呼吸の状態に問題がないか、おなかを触ってを肝臓、脾臓が大きくないか、しこりがないか、お腹の張り、腸の動きに問題がないかを確認します。さらに、おちんちん・おまたの奇形はないか、肛門をみて脱腸がないか、体の筋力が強すぎたり弱すぎたりしていないかを観察します。また、太ももを開くことで股関節脱臼がないか、多くの赤ちゃんが泣いてしまうモロー反射などを調べて、発達に問題がないかどうかをチェックしていきます。最後に、出血性の病気予防のためにビタミンKのシロップを飲みます。
4か月健診のポイント
 4ヶ月になると、首もすわってきて、だっこの扱いが少し楽になってきます。にこにこしていることが多く、人見知りがなく、いろんな人に抱っこされても泣くことが少ない時期ですね。健診では、1か月健診と同じく、計測をして診察をします。この時期の発達の一番のポイントは「首のすわり」です。赤ちゃんを仰向けにして、両腕を握り、上半身を起こし頭が体についてくれば首がすわっていると考えてください。ただ、低出生体重の場合や生後3か月程度では完全に首がすわっていない場合もあります。
6〜7か月健診のポイント
寝返りができ、動きが活発になってきます。健診は同じく計測をして、診察をします。発達では、寝返りが完了している時期です。ただ、中には体が重かったり、やる気がなく、できない場合もあります。次に一番大事な発達である「おすわり」の様子をみます。おすわりが、まだしっかりとできなかったり、両手や片手で体を支えできたり、手の補助が必要なくしっかりとできたりと個人差がでてきます。発達は「寝返り」「おすわり」のみでなく、全体の様子やこれまでの経過をふまえて慎重に評価していきます。