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院長コラム

紅葉の秋が終わり、冬がやってきました。今月は忘年会、クリスマス、お正月の準備、年賀状作成などすることがたくさんありますね。うちの3歳の娘は最近言葉も増え、無邪気でとても楽しい年齢になりました。サンタさんからもらえるプレゼントの話をしながらクリスマスがやってくる日を楽しみにしています。その反面、親の私たちを戸惑わせるのが、はみがきの仕上げ磨きです。毎夜私が手足を押さえて妻が歯ブラシで磨く時、大暴れで泣きながら反撃してきます。

先月はSIDS対策強化月間でした。そのため今月は乳幼児突然死症候群(SIDS)についてお話します。私は10数年前、千葉市で勤めていた病院でSIDSにより赤ちゃんが亡くなった経験をしています。すやすやと寝ていた赤ちゃんが息をしていないとママが気づき、救急車で搬送されました。病院到着時は心肺停止状態で心肺蘇生などの処置をしても助けることができず、今でも忘れることができない出来事です。

 

乳幼児突然死症候群(SIDS)とは

 SIDSはSudden Infant Death Syndromeの略で乳幼児突然死症候群と言います。それまで元気だった赤ちゃんが、事故や窒息ではなく睡眠中に突然死亡する病気です。日本ではおよそ6千人から7千人に1人の赤ちゃんが亡くなっています。生後2か月から6か月に多く、まれに1歳以上でも発症することがあります。発症は年々減少傾向にありますが、平成26年は全国で146人の赤ちゃんが亡くなっています。0歳の死亡原因の第3位となっています。中枢性防御反射の未熟性から突然死になるのでないかと言われていますが、原因はまだわかっていないのが現状です。伝染する病気や事故ではなく病気であるということまではわかっています。

 

予防法

 原因がはっきりしていませんが、以下の3つを守ることで起こる可能性が低くなります。

  • うつぶせ寝を避けよう

うつぶせ寝があおむけ寝に比べて、SIDSの発症率が高いという研究結果が出ています。寝かせるときは上を向かせて寝かせてください。寝返りができるようになってくると、途中でうつぶせ寝になる場合がありますが、初めからはうつぶせ寝にしないでください。

  • たばこをやめよう
    両親が喫煙する場合、喫煙しない場合よりSIDSの発症率が高くなるというデーターがあります。妊婦自身が禁煙することはもちろん、妊婦や乳児のそばでの喫煙も避けるよう、身近な人の協力が必要です。妊娠・出産をきっかけに禁煙をお勧めします。喫煙を続けることはSIDS予防だけではなく、お子さんの中耳炎・ぜんそくにかかりやすくなることも明らかになっています。また年々値上がりするタバコを購入するために経済的負担も大きく、その上ご本人の健康寿命も短くなります。この機会に禁煙を考えていただけるとありがたいです。
  • できるだけ母乳で育てよう
    母乳で育てられている乳児は人工乳の乳児と比べてSIDSの発症率が低いと言われています。人工乳がSIDSを引き起こすわけではありませんが、できるだけ母乳で育てるようにしましょう。母乳は人工乳には入っていない免疫(病気を守るお薬)も入っていますし、お金もかかりませんし、お湯なども必要ないので災害にも強いです。他にも母子相互作用などの心理面から見てもたくさんのメリットがあります。

 

他に、男児・早産児・出生体重児に多くみられる。季節は冬季に、時間帯は早朝から午前中に多いということがわかっていますが、過度に心配する必要はなくこのような病気があるということと予防について知っていただくことが大切です。

NPO法人SIDS家族の会(http://www.sids.gr.jp/index.html)をご覧にいただけるとSIDSについての知識がより深まります。

 

参考文献

乳幼児突然死症候群(SIDS)について 厚生労働省

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/sids.html

乳幼児突然死症候群(SIDS)診断ガイドライン(第2報)

平成9年度厚生省心身障害研究「乳幼児死亡の防止に関する研究」

食卓では栗・柿により彩りが添えられて、外では3歳の娘と一緒にどんぐり・松ぼっくり拾いや遊具で遊んで秋を楽しんでいます。

9月中旬に病児保育事業を行なっている施設が集い、県内で初めて全国病児保育協議会山梨県支部による研修会が行なわれました。実は今夏、全国病児保育協議会山梨県支部の支部長を仰せつかったため、7月に熊本で開催された全国病児保育研究大会の学びを共有しようと急遽計画されたものです。全国病児保育協議会加盟の4つの施設から医師・看護師・保育士らが参加し、研修と共に他の病児保育室職員との交流もでき大変有意義な会となりました。来年は県内各地域の病後児保育室に参加を広げ、これからの子育てには必須となってきた病児・病後児保育事業を盛り上げていきたいと思います。

今月は診断の遅れが指摘されている先天性股関節脱臼についてお話をします。

 

診断の遅れが問題

 先天性股関節脱臼は足の付け根の関節がはずれる病気です。1970年代以前の頻度は乳児の1~2%にみられましたが、予防啓発・乳児健診の普及により現在は10分の1(1000人に1~3人)まで低下してきました。最近、患者数の減少で認識が薄れていることもあり、健診で見逃されることが多くなってきました。

全国の大学病院やこども病院などの施設を対象に2013年に行われた調査では、2年間で「股関節脱臼」と診断された子どもが1,295人で、うち199人(15.4%)が1歳以降に診断され、36人が3歳以上に診断されていました。また、1歳以降で診断された199人はほとんどが乳児健診を受けており、見逃し例が問題となっています。

 治療法は生後3~4か月の乳児健診でみつかれば、リーメンビューゲルというベルト状の装具で治せますが、発見が遅れると入院してけん引・手術が必要になってきます。3~4か月健診に診断できることがベストです。

 

チェック項目

日本小児股関節研究会が作成した「乳児股関節脱臼一次健診の手引き」によると、①股関節の開き具合 ②太ももや股のしわが左右対称であるか ③家族に同じ病気がいる ④女の子 ⑤逆子で生まれたかの5つがチェック項目として挙げられています。股関節の開き具合が悪い場合は2次検診へ、太ももや股のしわが左右対称であるか・家族に同じ病気がいる・女の子・逆子で生まれたかについては、4項目のうち2項目以上が該当した場合も2次検診へ紹介するようになっています。

 

予防法

この病気は「先天性」と名付けていますが、出生時に脱臼していることは少なく、おむつの当て方や抱き方などが影響します。脱臼は足を伸ばすことが問題であるため、赤ちゃんの足は両膝と股関節が十分に曲がったM字型で足を動かしやすくして下さい。おむつ交換の時、足首をつかんで吊り下げるようにして赤ちゃんのおしりを浮かせたりすることや、横抱きのスリングは開脚の姿勢がとれず両足が伸ばされてしまうためお勧めできません。おむつ交換の時はお尻の下に手を入れ腰から持ち上げるようにしてください。抱っこは正面から抱くと両膝と股関節が曲がったM字型開脚ができ、あたかもコアラが木につかまった形であることから「コアラ抱っこ」と呼ばれていて勧められています。一般の方向けにお勧めできる動画とパンフレットがありますのでご活用下さい。

動画http://shirumirumamoru.info/sickness/video02.html

資料www.jpoa.org/wp-content/uploads/2013/07/pediatric3.pdf

 先天性股関節脱臼が疑わしい時は、小児科ではなく整形外科が専門家になります。先月、行われた勉強会で山梨大学附属病院整形外科の先生からの講義を聞きました。困ったら大学の整形外科への受診を勧めていました。診断の遅れがその子の将来に関わってきますので、参考にしていただけたら幸いです。

 

参考文献

乳児股関節脱臼一次健診の手引き 日本小児股関節研究会
www.npa-niigata.jp/150508kokansetutebiki.pdf

 

~インフルエンザワクチン情報~

 先月からインフルエンザワクチンの接種があちこちで行なわれています。今シーズンから従来の3価(A型2種類、B型1種類)からB型が1種類追加され、4価(A型2種類、B型2種類)になり効果が期待されています。ただ、1種類増えたことで製造コスト増により接種料金が高くなりました。     県内では既にインフルエンザによる学級閉鎖も報告されているため、早めの接種をお勧めしています。

 セミの鳴き声から鈴虫の音に変わり、季節は秋となりました。運動会があちこちで開催されています。ママはお弁当の中身を考えたり、パパはビデオやカメラの準備をしたり、本人と共に家族も盛り上がることができる行事だと思います。うちの3歳の娘は一人で鏡を見ながら運動会で踊る歌を歌ったり踊ったりして練習に励んでいます。

最近、山梨県人口100万人で話題になりました。山梨県って皆さんどんな印象でしょうか?私は県外出身者ですが、山梨県はとても住みよい県だと思っています。自然が豊かで温泉がある、その上お店に入るための長い行列もありません。東京に近く、家を建てようと思えば東京に比べ地価が安い、また保育園に入りやすい、朝の車の渋滞も少ないなど、心に余裕が持て人間らしい生活ができます。心と体がともに元気でないと健やかな生活を送ることはできません。

今月はクリニックでよく相談を受けるこころの問題についてお話します。

 

  痛みの訴えは早めに対応

 胃腸炎や風邪でお腹や頭が痛いと訴える場合は数日で落ち着いてきます。この場合は嘔吐・下痢・咳・鼻水などの症状も伴います。反対に心の問題の場合、「頭が痛い」「胸が痛い」と訴えてきます。子育て中だと忙しいこともあり、対応を後に回しがちですが、ちょっとした訴えを見逃さずに対応することをお勧めします。共働きだと自分の時間さえなく日々過ぎていきます。お風呂、寝る前などちょっとした短時間に「今日はどうだった?」「保育園、楽しかった?」などの声かけをして子どもの答えとその表情を見ていただくことが大切です。できれば、親と1対1で対応できるとお子さんの精神状態が安定しやすいと思います。

 

子どもへの接し方

 こころの問題が大きくなってくると体がストレスに耐えられず、痛みなどの訴えとして症状がでてきます。ストレスから体に症状としてでてくることをお子さんもご両親も知っていることが大切です。痛みがあるからといって、痛み止めの薬を飲むだけでは痛みを繰り返すので、こころの治療もする必要があります。まずはお子さんの話をしっかり聞き、体を休ませることが第一歩です。対応が遅くなると、回復するにも時間がかかり、将来、不登校や引きこもりへつながることもあります。こういった問題は家族内だけで対応しがちですが、専門家である医療機関からの客観的な評価を受けながら対応することで家族内の安定にもつながります。夫婦のバランスも大切で、パパとママ2人で対応してください。ママが頑張り過ぎて子どもの問題が非協力的なパパの問題にすり替わり、夫婦不和に発展しかねません。

 

クリニックの相談例

 4~5歳のお子さんが「おしっこの回数が多く、1時間に何回もトイレに行き困っている」というようなケースによく出会います。話を聞くと、運動会やお遊戯会の練習がきっかけになることも多く、まじめで頑張り屋さんに多く見られます。「また、トイレに行くの?」とは言わず、困ったことがないか聞き、係りなどを精一杯がんばっている場合はその思いを受け止めていただくと軽快したりします。

また、新学期が始めると、学校・クラス・担任の先生が変わることで、腹痛・胸痛などの訴えがでてきたりします。大人以上に子どもは変化に弱いものです。子どもを守ることができるのは親です。園や学校の先生と相談しながら子どものことを考えている、そうした親の姿はお子さんにとっては心強いものです。

 

困った時の相談先

 困ったら町の保健師さん、かかりつけの小児科医などに相談をしてください。さらに困る場合は心療内科・精神科に相談しましょう。子どもは対応できないと言われるかもしれません。子どもの精神科を児童精神科といいます。

山梨県では甲府市北新にある「こころの発達総合支援センター」に児童精神科医が在籍しております。しかし少ないスタッフで相談が多く、受診するまでに数か月待ちになっているのが現状です。困っているお子さんやご両親がたくさんいらっしゃいます。症状が重いケースでは小児科医では対応できない場合も多く、当センターの拡充を強く希望しています。

 

参考文献

日本小児心身医学会 ホームページhttp://www.jisinsin.jp/index.htm

 先月は猛暑日が続き、体調をくずした方も多かったのではないでしょうか。猛暑が続いていた夜、小児夜間救急の診察中、バスケットボールの練習していた小学生が数人次々に倒れ、受診に来ました。頭痛・吐き気の症状があり、熱中症と判断、幸い軽症で済みました。まだ9月に入っても暑い日があると思いますので、くれぐれも体調管理には気を付けてください。

今年も我が家の夏休みの恒例行事となった市川の花火大会に行ってきました。大小、様々な形の花火でハートやかえるの顔の形までみられ、本当に見事でした。今年は加えて、初めて第26回清里フィールドバレエを観てきました。芸術にあまり触れる機会がない私ですが、多くのバレリーナの演技に圧倒され、屋外に設置された幻想的な舞台を楽しみました。

今月も先月に引き続き、ワクチンの話をします。

 

ヒブワクチンで髄膜炎が激減!

 ヒブワクチン導入前、細菌性髄膜炎の原因菌は半分がヒブ(インフルエンザ菌b型)でした。国内10都道府県の調査では導入前全国で年間約600人いた髄膜炎が、導入3年後罹患率が半分に減少、2013年には減少率が98%とヒブによる髄膜炎がほとんどいなくなりました。ヒブワクチンの効果は非常に高いものがあります。

 

肺炎球菌ワクチンも効果大!

 肺炎球菌ワクチン導入前、細菌性髄膜炎の原因菌は約25%が肺炎球菌でした。導入前と比べると、ヒブワクチンまでの効果はありませんでしたが、導入後髄膜炎の減少率は70%と罹患率を大きく減らすことができました。肺炎球菌は血清型というタイプがいくつもあり、すべての型に対応できておらず、導入時は頻度の多い血清型の7種類、現在は13種類に増え、より効果的になっています。

 

子宮頸がんワクチン2年間ストップ

 2年前、子宮頸がんワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛が接種後みられたことから、現在厚生労働省から「積極的にはお勧めしていない」という状態になっています。子宮頸がんは、乳がんに次いで若い女性に2番目に多くかかるがんで、今でも年間9,000人がかかり、2,700人が亡くなっています。早めに発見することが大切です。20歳になったら必ず2年に1度の子宮頸がん検診を受けてください。

 

日本脳炎ワクチン

 8年前、マウス脳による製法で作られた日本脳炎ワクチンが重症の急性散在性脳脊髄炎の健康被害と関係があったため、一時中止となりました。5年前から組織培養による製法で作られた日本脳炎ワクチンに改良されたおかげで、現在、重い副反応の報告はありません。一時中止となった期間が3年間あった影響もあり、平成7~18年度に生まれた方は接種が不十分になっています。日本脳炎という病気は今でもあり、蚊を介して感染します。後遺症を残したり亡くなることもあります。計4回接種をお勧めしています。

他のワクチンでは、生のポリオワクチンは副反応でまれにポリオを発症することが問題になっていましたが、3年前不活化ポリオワクチンに変更されました。現在は不活化ポリオワクチンを3種混合ワクチンに加えた4種混合ワクチンを使用しています。世界的には5種、6種ワクチンが登場しており、日本でも早く使えるとお子さんの負担軽減につながります。10年前と比べてワクチンの数が大幅に増え、その効果が大きく、病気が減り、重症化も防げています。

 

平和の尊さ

今年は戦後70周年の節目の年となりました。私の父は昭和10年生まれ、満州で生まれ、10歳で終戦を迎えました。父の母は戦時中病死、継母によって育てられたそうです。安保法案の審議を聞いていると説得力のある説明ができていないように感じます。戦争に行くのは子どもたちです。同じ過ちをしないためにもこの法案の推移には強く関心を持っていく必要があると考えています。70年前、多くの人が戦争で亡くなりました。多くの悲劇がありました。戦争をしていいことは一つもありません。多くの犠牲者の上に今の平和があります。平和を維持することが戦争を回避する一番の手段ではないでしょうか?残念ながら学校ではあまり現代史を教えてくれません。平和や戦争については親が子に伝える必要があると思います。

 

参考文献 

国立感染症研究所 感染症疫学センター

     厚生労働省ホームページ

海水浴、川遊び、バーベキュー、花火大会と夏は楽しいことばかりです。水の事故・やけど・熱中症などに注意を払いながら楽しい思い出を残してください。先月、なんと30年ぶりに中学校(千葉県市川市)の同窓会に出席しました。初めは顔と名前が一致しませんでしたが、声が昔と変わっていなかったため、昔話をする中で徐々に記憶が蘇ってきました。少子化を反映してかまだ独身の方や、離婚した方もいました。昔話に花を咲かせながら過去の自分を振り返るたいへんいい思い出になりました。旧交を温めるような年回りになってきたのだと老いを感じました。

今月はセクハラヤジ問題を中心に考察したいと思います。

 

都議会のヤジ問題

 ヤジって必要ですか?民主主義の議会で品があまりにもない気がします。今回のヤジは「早く結婚した方がいい」、「自分が産んでから」と発言しており、政治家のレベルを疑います。妊娠出産に関しては晩婚化に伴い不妊症で悩んでいる夫婦が増えています。不妊症は10組の夫婦に1組程度見られ、女性だけの問題と思われがちですが、男性側に問題があるとも言われています。非常にデリケートなことですので男性にも女性にも配慮をしていただきたいものです。診察時、不妊症からやっと授かったお子さんを大切に育てているご夫婦によくお会いします。こうしたご夫婦は、妊娠出産が最優先となるため、その後の子育ての準備まで余裕がありません。ぜひ妊娠からの思いをかかりつけ医となる小児科医に伝えながら、楽しい子育てをしていただきたいと願っています。

 

性同一性障害

 心の性と体の性が一致しない障害をいいます。男性なのに「本当は女として生きるべきだ」と考えたり、女性なのに「本当は男なんだ」と思うそうです。先月発表された文部科学省の調査による、全国の小中高校で性同一性障害を抱え、学校に相談している生徒が600人以上います。周囲の理解を得られず、不登校になったり、気持ちが不安定になったりします。

 こういった少数派の気持ちを分かり合う社会を目指す必要があるのではないでしょうか?

 

クオータ制

 クオータとは「4分の1(quarter)」ではなく「割り当て、分配、分け前(quota)」の意味で、政治における男女間格差是正のための方策を指します。政策決定の場である政治に男女の比率に偏りがないようにすることで、発祥地であるノルウェーでは政治の場だけでなくさらに一般企業にも広がっています。ノルウェーでは法律で公的な委員会・一般上場企業の取締役会では男女それぞれ4割以上選出し、守らなければ罰則があったり、パパ・クオータ制を導入し12週の育児休暇が与えられ、取得率は90%にも達し出生率も増加しているそうです。子どもを育てる環境が整えば自然と出生率も上がると思います。

日本の学校ではクラス委員を選ぶときはクオータ制をとっています。クラス委員長は男女問わず1人ですが、副委員長は男女1人ずつです。ちなみに日本の国会議員に占める女性の割合は8.1%(2014年)で先進国の中で一番低く、男性中心の社会であることが理解できます。

 これから女性の社会進出が進む上で、女性は高等教育まで受けたスキルを仕事に活かし、出産を機に仕事をやめたりするのは本人だけでなく会社・社会にとっても大きな損失ではないかと思います。

政治が世の中のしくみを決めるとするなら、人口の半分いる女性の声を反映する政治家の比率も同等にする必要があるのではないでしょうか?そうなればヤジ問題は自然となくなると思います。

 

また1人禁煙に成功しました

 うちの保育園で行なっている防煙教育の一環で、たばこを吸うことで体を悪くする「グッバイ!モクモク王様」という紙芝居を見た園児が、お父さんの体が心配だからたばこをやめて欲しいと言いお父さんが禁煙に成功しました。

禁煙のきっかけはいろいろありますが、お子さんから言われるのは効果的です。

喫煙を責めるのではなく、体が心配というメッセージが行動変容につながったようです。喫煙する家族の子どもは、喫煙する率が高いことが明らかになっています。子どもへの最高のプレゼント、禁煙に取り組んでみませんか?

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