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院長コラム

今年の夏は本当に暑かったですね。猛暑が続いたので何をするにもやる気がなくなってしまった方も多かったと思います。私は夏休みに涼を求めて信州に行ってきました。有名な諏訪の花火大会を初めて見に行ったところ、雷雨がひどく30分ほどで中止となり、渋滞で車がまったく進まず2時間以上立ち往生してしまいました。みなさんはどんな夏の思い出ができましたか?

7月17日「仕事と子育ての両立」をテーマに、げんき夢保育園にて知事との対話「県政ひざづめ談議」が開かれました。保護者からの生の声に知事さんがしっかりと耳を傾けてくださり、かつ丁寧なコメントもいただき大変充実した会となりました。今月は夏に大流行した「手足口病」について話をします。

 

夏風邪って?

 夏風邪は夏にかかる「かぜ」のことで、多くがエンテロウイルスやアデノウイルスなどのウイルスが原因です。症状は熱・咽頭痛・下痢などがあります。ウイルスが原因であるため抗生剤は効きません。「手足口病」「ヘルパンギーナ」「プール熱(咽頭結膜熱)」が夏風邪の3兄弟で代表的な病気です。

 

手足口病、大流行!

 手足口病は3~5日の潜伏期をおいて手・足に水疱を伴う発疹と口に口内炎ができます。手や足・口腔内のみでなく、膝、肘、肛門周囲に水疱を伴う発疹が出る場合もあります。また、2日間程度の熱がでる方もいます。治療は原因がエンテロウイルスというウイルスであるため、抗生剤は効きません。対処療法として飲み薬や口内炎用の軟膏を使用する場合があります。好発年齢は5歳以下がほとんどですが、大人でかかる場合もありますし、1度かかって終わりではなく、2~3回かかる場合もあります。

 

注意点は

口の中に口内炎ができることで口が痛くなり、飲んだり食べたりができなくなると心配です。特に水分がとれなくなると、点滴をしたり入院になる場合がありますので、少量でもいいので、水分をこまめにあげてください。軽い場合は2~3日で回復する場合もありますが、大抵1週間程度で治ります。園・学校へは、熱が下がり口の痛みが治まり、食欲が通常通りになってから登園させてください。軽症であることが多いのですが、まれには髄膜炎・脳炎などの合併症がみられる場合があります。頭痛・嘔吐が続く場合は注意する必要があります。

 

予防法がありますか?

 手足口病は感染していても発病していないお子さんの一部からも便からウイルスを排泄する場合や、かかった後でも便からウイルスが4週間程度排泄されることがあります。

予防はせきやくしゃみで飛び散った唾液や便を通じて手を介して口に入って感染するため、手洗いがとても大切になります。特におむつ替えの時は手洗いに注意してください。手洗いのしかたは石鹸を使用し流水で充分です。タオルの共用は避けてください。

 

ヘルパンギーナとの違いは

 ヘルパンギーナは熱とのどの奥に水疱ができる病気で、原因が手足口病と同じウイルスです。同じウイルスであるため、症状が多少違う程度で同じような病気と考えていいと思います。初めにのどに水疱ができ発熱が見られ、ヘルパンギーナと診断されたにもかかわらず、2~3日後手足に発疹がでて、最終的に手足口病と診断されることもあります。両方の病気とも抗生剤が効かないため、治療方針が大きく変わることはありません。

 

久しぶりの子育て奮闘記~魔法のひも~

 9年ぶりに第5子が生まれ、おむつ替えやお風呂入れなど久しぶりのことばかりです。上の子が手伝ってくれることもあり、赤ちゃんのいる生活にすぐに慣れて、一人目の時と比較すると楽しみながら(癒されながら?)、余裕を持ちながら子育てしています。「魔法のひも」って何かわかりますか?答えは「おんぶひも」のことです。まもなく1歳を迎えようとしている娘を寝かせる時の必需品です。このひもを使うと私でも数分で寝かせることができます。

 

参考文献

国立感染症研究所 手足口病とは?

厚生労働省 手足口病に関するQ&A

暑い8月がやってきました。熱中症に注意しながら楽しい夏にしたいですね。富士山、バンザイ!日々表情が変わる雄大な富士山が世界文化遺産に登録されました。県民にとってたいへんうれしいニュースでした。

一方で8月15日は終戦の日です。73年前、日本はすべてを失いましたが、現在は世界で第3位の経済大国に至っています。今は携帯電話・車などを持ち、物が溢れています。しかし、子どもの貧困問題等、声をあげることができない人達の困窮した生活も現実に存在しています。少子高齢化の問題も避けて通れません。不安な点はありますが、終戦後から立ち直った日本を誇りに思いこれからの時代を前向きに生きていきましょう。今月は100回を節目に今自分が思っていることをお話します。

 

昭和の子育てと平成の子育て

昭和時代は一生懸命に勉強をして、いい会社に入り、最後まで面倒をみてもらう終身雇用という形態でした。私が子どもの時、母は専業主婦で、父は会社人間で朝から晩まで仕事をしていて会話をしたり遊んだりした記憶はほとんどありません。私は昭和時代の典型的な家庭で育ちました。

昭和時代の右肩上がりの経済成長は終わり平成になり、経済は停滞し終身雇用が終わりを告げたと言われています。現在大学卒業の4分の1が非正規雇用として採用される時代になりました。今の家庭は核家族の共働きで、パパとママが一緒に子育てをする時代です。うちも小さい頃から共働きで一緒に子育てをしてきました。私は仕事だけではなく、子育てを通じて、女性の気持ち、家庭のこと、園・学校でいろんな経験をし、幅広い人間に成長してきた感があります。同時に親としても成長してきたと言えます。夫婦で共に子育てをすることで互いに人として、親として成長することができると思います。

 幸せってどんな時に感じますか?お金がたくさんあれば幸せですか?人間の欲求ってきりがありません。子どもが授かりたくても授かれない夫婦がいる中、子どもを授かったという幸せをまず感じましょう。私は20年近く前、お金がほとんどない中で、アパートの小さな風呂に初めての子どもと一緒に入った時や子どもの寝顔をみている時になんとも言えない幸せを感じました。私の好きな言葉に「しあわせはいつも自分の心がきめる」(相田みつを作)があり、うちのトイレに貼ってあります。自分の気持ち次第で、幸せになれます

 

親がしっかりと子どもを育てる 親も育つ

 子どもは、親を中心に園や学校での生活を通して、いろいろなことを学び、大人になっていきます。子どもを育てる責任者は両親であることは言うまでもありません。

子どもに言われるがままゲーム・携帯をさせると、大人と違って子どもは調整できず1日何時間でもやります。少子化のため、兄弟げんかができず、人間と人間の触れ合う経験が少ない中、園・学校で子ども同士が思いっきり遊ぶことは人格形成の上でとても大切な経験です。小さい時から「メディア漬け」で過ごさないように、親は意識する必要があります。うちは高校生が2人いて、携帯を持たせていません。クラスで持っていない人はいないそうですが、なんとか生活できているようです。

学校では勉強ができるかで子どもを評価しがちですが、社会に出て一番大切なのは通知表の右側にある生活態度がとても大切になってきます。あいさつができる・遅刻をしない・仲間への思いやりがある等ここの部分が人間としてとても大切なことだと思います。

 

100回を書き終えて

 100回までよく書き続けたというのが正直な感想です。ネタがあまりなくとても困った時期がありましたし、診療しながら書く時間を確保するのにつらい時期もありました。文章を書くのが苦手な自分は今でも文才のなさに苦しんでいます。飽きっぽい性格の自分が休まず続けてこられたのは、文章修正や苦言も交えながらアドバイスをしてくれた妻、締め切りギリギリの原稿を温かく待っていてくれた加々美編集長・そして応援メッセージを送ってくれた読者の皆様のお陰です。本当に感謝しています。これからも県内の小児医療について情報発信していきた

梅雨明けすると夏本番ですね。山梨の夏はとても暑いので、熱中症に気をつけてお過ごしください。朝、昼にシャワーを浴びたり、水遊びを取り入れることが熱中症だけでなく、あせも(汗疹)予防にもつながります。

 先月、風疹が流行中であることから県内の多くの市町村で風疹ワクチンの助成が始まるというとてもうれしいニュースが入ってきました。多くの人に利用し接種が広まることで風疹の流行が落ち着くことを期待します。風疹にかかった場合は他人に広げないような配慮をお願いします。

 昨年12月、東京・調布市の小学校でチーズなどにアレルギーがある5年生の女子児童が給食を食べた後に亡くなるという事故がありました。食物アレルギーのお子さんや保護者をはじめ、園や学校の関係者の方々は大きな衝撃を受けたのではないかと思います。これをきっかけに私も各方面から相談を受けることが多くなってきました。今月は食物アレルギーの症状の中でも重症と言われる「アナフィラキシーショック」への対応についてお話をします。

 

アナフィラキシーショックって

 先日牛乳アレルギーのお子さんが子育てサークルで出されたピザを食べたところ、牛乳が入っていたようで体にじんましんが出て、咳がひどくなり、さらに顔色も悪くなるアナフィラキシーショックの状態になり、搬送されてきたというお子さんを診察しました。何回かアナフィラキシーショックを経験しているお子さんで、お母さんも食材には非常に気を使っていたようですが、確認した(牛乳不使用)にもかかわらず実際には混入していたようで除去の大変さを痛感しました。

一般的な食物アレルギーの症状は、じんましん・咳・下痢などがあります。複数の臓器に症状が出現する状態を「アナフィラキシー」と呼び、その中でも血圧が低下し意識レベルの低下や脱力を来すような場合を特に「アナフィラキシーショック」と言い、この場合は直ちに対応しないと生命にかかわる重篤な状態になります。

 平成13・14年の食物アレルギー全国調査(厚生労働科学研究)によるとアナフィラキシーショックの頻度は10%程度あり、決してまれなことではありません。アナフィラキシーショックが起こった場合、まず救急車を呼び医療機関に向かう体制をとり、同時並行で、処方されている方はアドレナリンの自己注射薬である「エピペン」を注射することが効果的です。30分以内にアドレナリンを投与することが患者の生死を分けると言われています。

 

エピペンをうまく利用するには

エピペンは2011年9月から保険適応となったため、急速に普及しています。体重15kg以上の方でアナフィラキシーがあった場合やそのリスクが高い場合が対象です。エピペンを使うタイミングとしては意識がなくなるようなショック症状に陥ってから使用するのではなく、その前段階である頻発する咳・ゼーゼーや呼吸困難などの症状がある段階での使用がより効果的であると言われています。必要性を判断した場合は、躊躇せずに勇気を持ってエピペンの投与を行なってください。エピペンの副作用は小児では血圧上昇や心拍数増加がありますが、軽い症状であると考えられています。調布市のケースでも見られたように、家庭だけではなく園や学校においてもエピペンの必要性が求められています。子ども・保護者・かかりつけ医のみならず、園や学校の先生方との連携も非常に大切です。

 

最近の動き

原因食品が食べられるかどうかはアレルギー検査だけでは判断に限界があり、食物負荷試験を実施しないと最終的に解除できるかわかりません。県内でも食物負荷試験を実施できる病院(山梨厚生病院・甲府共立病院・大学病院など)が増えてきました。このおかげで医療設備が整ったところで安心して負荷試験ができ、検査が陰性でなくても負荷試験で解除できるようになってきています。さらに、これまでの治療は除去主体でしたが、除去だけでは治らないお子さんに「食べて治す」という経口免疫療法という治療も始まっています。この治療はまだ研究段階であるため食物アレルギーの専門医が対応しています。

 

参考文献

保育所におけるアレルギー対応ガイドライン 厚生労働省

食物アレルギー診療ガイドライン2012

花粉症が終わり、桜が散り、ハナミズキが咲きほこる清々しい季節となりました。新年度を迎え新しい生活には慣れてきましたか?焦らずゆっくりと調整しましょう。先月、今年の目標だった南アルプス桃源郷マラソン大会に出場しました。40歳台10kmの部、タイムは51分59秒。楽しく走ろうと思ったのですが、なぜか真剣に走ってしまいました。50分が切れるようにまた挑戦したいと思います。天候もよかったので体にとてもいい1日となりました。

今月は、ここ最近、マスコミでも取り上げられている「風しん」についてお話します。

 

風しんが流行しています!

 風しんとは2~3週間の潜伏期間を経て、発熱・発しん・リンパ節腫脹などの症状が見られる病気です。原因は風しんウイルスです。咳やくしゃみなどにより他人に感染します。別名「三日はしか」とも呼ばれています。治療薬はなく、子どもは比較的に症状が軽いのですが、脳炎などの合併症が2,000~5,000人に1人の割合で起こります。大人がかかると、発熱や発疹の期間が子どもよりも長く、関節痛がひどくなります。

 昨夏から風しんの流行がみられ、全国調査では今年2月20日時点で、昨年同時期と比較し約20倍の患者数が出ています。今年3月末時点で、すでに昨年の報告数2,353人を上回っています。これまでにない患者数の増加がみられており、県内では昨年11人風しんにかかっています。患者さんの多くが、定期予防接種がなされなかった世代である20~40歳代の男性でした。昨年の厚生労働省の調査によると30~40歳代の男性の2割弱は風しんの抗体がありません。風しんは春から初夏にかけて流行するのでこれからさらに患者数の増加が予想されます。風しんの患者数が多くなると「先天性風しん症候群」にかかるお子さんが増えて問題になります。

 

妊婦さんが風しんにかかると

 妊娠初期(とくに12週まで)の妊婦さんが風疹にかかると、胎児が難聴や心疾患、白内障、精神や身体の発達の遅れなどの症状をもつ「先天性風疹症候群」という病気にかかる可能性があります。昨年は全国で5人、今年は1人がこの病気にかかってしまいました。

 

風しんにかからないようにするには

 風しんを予防するには予防接種しかありません。妊娠している場合は接種できないため、妊婦さんへの感染を防ぐため、妊婦の夫、子どもやその家族の方で予防接種をしていない場合は接種してください。妊婦さんは妊娠すると風しん抗体を調べ、抗体の値が低い場合は出産後接種をするように言われます。接種した場合は2ヶ月の避妊が必要になります。県内ではまだ実施していませんが、流行を防ぐために東京都や一部の市町村ではワクチンの半額助成を行い、予防接種をしやすくしています。

 現在、風しん流行のため風しんワクチンが足りなくなっており、十分な量が供給されていません。ご希望の方は麻しん風しん混合ワクチンを接種することをお勧めします。大人の方の多くは麻しんワクチンを1回しか接種していないので麻しんの免疫をつけることにもなりますので、風しん単独のワクチンより混合ワクチンがよりよいと思われます。また、ワクチンをしたかはっきりしない場合は抗体の検査でわかりますが、費用もかかるため、抗体検査せず接種することをお勧めします。接種回数は子どもの頃の回数も含めて2回です。詳細はかかりつけ医に相談してください。

 

祝、笛吹市で3ワクチン助成開始!

 笛吹市では4月からロタウイルス・水ぼうそう・おたふくかぜの3ワクチンが公費助成となりました。公費助成は全額ではありませんが、個人負担が軽減されます。県内初でとてもうれしいニュースです。笛吹市在住の方はぜひ助成を活用して積極的に接種してください。合わせて他の市町村にも助成が広がっていくことを期待したいと思います。今年4月から予防接種法が一部改正され、ヒブワクチン・肺炎球菌ワクチン・子宮頸がんワクチンの3つが定期接種に加わりました。まだ任意のワクチンが残っています。早く定期接種化(=無料)して欲しいものです。

 

参考文献

国立感染症研究所ホームページ 風疹

http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/ha/rubella/392-encyclopedia/429-crs-intro.html

先月のG・Wには妻が被災地ボランティアに行った岩手県山田町を1年ぶりに訪れました。ボランティアを通じて知り合った地域の人の話によると、役場にはまだ県外からたくさんの応援職員が来ていて、毎日夜遅くまで復興に関する仕事をしているとのことでした。がれきの山は大分片付いて、仮設の商店街もできていました。ちょうどG・Wということもありお祭りの催しにも参加し、活気が戻りつつあるように感じました。一方で数百世帯が一緒になっている仮設住宅はあちこちに点在し、そこで生活している人々にとっては震災前と比べ程遠い状態であることを思い知らされました。数日後の新聞では復興予算が別の目的で使われている報道がありました。やるせない気持ちになりました。

さて、新聞・TVなどで報じられていますが、風疹の流行がまだまだ止まらず患者数が増えています。当クリニックでも大人の方が風疹ワクチンの在庫がないため麻疹・風疹混合ワクチンを接種するケースが増えています。風疹の免疫のない大人の方はぜひワクチンをしてください。先月は風疹の恐さをテーマとして取り上げました。今月は、風疹以外に妊娠中にかかると胎児に影響がでる病気についてご紹介したいと思います。

 

トーチ症候群って?

妊娠中に初めて感染すると胎児に障害を引き起こす病気として、トキソプラズマ(Toxoplasma)、風疹(Rubella)、サイトメガロウイルス(Cytomegalovirus)、ヘルペス(Herpes)、リンゴ病・梅毒など(Other)があり、これらの病気の頭文字をとって「TORCH(トーチ)症候群」と言います。妊娠中にサイトメガロウイルスやトキソプラズマにかかった患者の会「トーチの会」が昨秋立ち上がり、この病気の予防啓発に取り組んでいます。

10年前に行われた日本小児感染症学会の実態調査によると、サイトメガロウイルスは年50人、トキソプラズマは年5人程度と診断されていますが、診断がついていないケースもかなりいるのではないかと言われています。

 

サイトメガロウイルス感染症とは?

 サイトメガロウイルスは主に母乳や子どもの唾液や尿に触れて感染します。以前まではほとんどの方が感染していましたが、最近、妊娠可能な女性の抗体保有率が約9割から約7割に減っています。妊娠中に初感染した場合、妊婦さんは無症状か軽いかぜ症状がでる程度ですが、胎児にかかると、流産・死産、脳や聴力障害などを生じることがあります。子どもの唾液や尿を触ったら手洗いをきちんとすることが予防につながります。

 

トキソプラズマ症とは?

トキソプラズマという原虫による感染症で妊婦の抗体保有率は約1割と言われます。生肉やネコの糞や汚染された土の中を介して経口感染でうつります。健康な方がかかってもサイトメガロウイルスと同様の症状がある程度ですが、妊婦さんが初感染し胎児にかかると流産・死産、脳や眼の障害などが生じることがあります。加熱不十分な肉を食べないことやネコの糞の処理や土をいじるときには手袋をすること、合わせて作業後の十分な手洗いが大切です。

 

妊娠中の感染予防のための注意事項―11カ条   

  • 石鹸と流水で、頻繁に手を洗ってください。
  • 小さな子どもとフォークやコップなどの食器を共有したり、食べ残しを食べることはやめましょう。
  • 肉はしっかりと中心部まで加熱してください。
  • 殺菌されていないミルクやそれらから作られた乳製品は避けましょう。
  • 汚れたネコのトイレに触れたり、掃除をするのはやめましょう。
  • げっ歯類(ネズミの仲間たち)やそれらの排泄物(尿、糞)に触れないようにしましょう。
  • 妊娠中の性行為の際には、コンドームを使いましょう。
  • 母子感染症の原因となる感染症について検査しましょう。
  • B群溶血性レンサ球菌の保菌者であるか検査してもらいましょう。
  • 感染症から自分と胎児の身を守るために、妊娠前にワクチンを打ちましょう。
  • 感染している人との接触を避けましょう。

一部の病気には治療薬がありますが、診断がしっかりとできないと治療薬も使えません。風疹以外は予防するワクチンもありません。これらの病気について知ることが予防につながります。

 

参考文献

トキソプラズマ(国立感染症研究所) http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/3009-toxoplasma-intro.html

サイトメガロウイルス(国立感染症研究所) http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/407-cmv-intro.html

「トーチの会」ホームページhttp://toxo-cmv.org/

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